私、清葉アキ子は現在43歳、絶賛婚活中。見た目はキレイなお姉さん系、都内出身、四年制大学を卒業後、編集兼ライターの仕事をしています。38歳から始めた婚活で体験したこと、わかってきたことを堅実女子の皆さんにお伝えできればと思い、ここで紹介します。婚活は、まさしくサバイバルなのです……。

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8年ぶりの再会

35歳のころ、数年付き合った彼と別れてしまい、ちょうど婚活のプロたちからの「30代半ばを超えてからの結婚は、もはや奇跡よ!」という脅し文句に結婚を焦り始めたころ、友人と食事に行った完全予約制の有名店で、昔務めていた会社の先輩と偶然再会した。食後、レストランのオーナーに「同業の方がいらっしゃっているのでご紹介しますね」と紹介されたのが、その先輩だ。8年ぶりだっただろうか。

同じ会社に勤めていたころ数か月だけ隣の席に座っていたのだが、さほど仲よくした覚えはない。仕事後に飲みに行ったり誕生会をやったり、という年齢も性別も部署もバラバラの10人程度のグループがあったが、そのメンバーの1人ではあったらしい(正直、私の中では記憶にない)。私がその会社を辞めてからは会ったことも連絡を取り合ったこともなかったし、全く思い出しもしなかった。共通の友人と会ったときに、たまに名前が出てきたことはあったが、全く気にも留めたことがなかった。

まさかの結婚を前提のお付き合いの申し出!

その再会をきっかけに、仕事帰りに時々食事をするようになったのだが、彼は離婚したばかり、私は彼と別れたばかりとあって、最初はその話をする先輩&後輩の間柄だった。しかし、何度かの食事を重ねたところで、彼が「結婚を前提に付き合わないか?」と言い出したのだ。

正直いうと彼は、私が理想としていた男性とも、それまでお付き合いしてきた男性とも、全く違うタイプだ。

低体温の私が“いいな”と思うのは、いつも、リスペクトできる何かがあって、話の引き出しが豊富で、男性らしい人だった。そして、そこそこイケメン(笑)。

彼は、決して“女っぽい”というわけではないけれど、どことなく女子と話しているようで、男性というよりは女友だちといるような雰囲気があった。気を使わないで済む気楽な感じがそう思わせていたのかもしれない。共通の知り合いも多いし、同業ということで会話に困ることもなかったし、仕事の話をしてもわかってくれた。今まではマスコミならではの忙しさゆえ、彼に見限られることも多かったし、業界の話をしてもわかってもらえないことが多くて話すこともできなかった。

彼もそれなりに忙しく、土日も休めず、たまに徹夜続きになる私の生活を理解してくれる感じもあった。しかも昔の知り合いということもあり、合コンなどでの出会いと違って、ゼロから知っていくストレスやどんな人なのかわからないという不安はなく、安心感があったし、5歳下という年齢差や後輩という立場でちょっとわがまま言えるのも心地がよかった。

そもそも男女というより恋愛対象ではない間柄からのスタートということで、ずけずけとお互いのコイバナを聞き出していたおかげで、その恋愛観や価値観は十分に知っているし、恋愛において悪いことをする人じゃないのもわかっていた。

好きなタイプでうまくいかない場合は、真逆のタイプと付き合うといい!?

ある結婚相談所の女社長が言っていたことを思い出した。「いままで自分が好きなタイプと付き合ってきてうまくいかなかったということは、“需要”と“供給”が違うということ! もしかしたら、自分が描いている理想の男性と真逆の方向に行ってみたら、意外とうまくいくかもしれないわよ」

自分から好きになりにくい“低体温女子”の私がようやく発熱したにもかかわらず、突然彼と別れることになった直後。傷心状態の私は、「一生、誰からも必要とされないし、愛されないんじゃないだろうか……」なんて弱気になっていた。いつになく、本当に珍しく、「誰かに“受け止めてもらいたい”」と思っていた。

そんなタイミングでの先輩からの“結婚を前提に付き合おう”という申し入れで、私は“新規市場”に飛び込むことを決めた。「意外とうまくいくかもしれない」……そんな期待を抱いて。

仕事の話ができるというのは、ありがたいもの。

 意外とうまくいく?それとも……?お付き合いの行方は……!?〜その2〜に続きます。