友人関係や職場の人間関係に疲れたら、人との付き合い方、距離の取り方を一度見直してみましょう。

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楽しくもありストレスにもなる「人間関係

身近な人との付き合いを楽しみ、良好な人間関係が築けていれば、人生はより明るく楽しいものに感じられます。しかし、人間関係はよい刺激や安心感をもたらす一方で、気遣いや誤解というネガティブな感情も生じやすいもの。そうしたストレスを抱えながらお付き合いを続けていると、精神的疲労の原因にもなります。

また、付き合い方にも気を付けないと、気がつけば相手に依存されたり、プライバシーを侵害されたり、都合よく利用されたり、誤解されて悪口を言われたりと、さまざまなトラブルに見舞われてしまうこともあります。

人間関係に疲れやすい人の特徴は?

人間関係に疲れやすい人には、いくつかの傾向があるようです。たとえば、次のようなことに心当たりはありませんか?

■周りに気を遣いすぎて、自発的な発言や行動を我慢してしまうことが多い

■人から「こう思われているんじゃないか」と、考えすぎてしまうことが多い

■他人の言葉の裏を探ることが多く、また、相手の気持ちを思い込みで判断することが多い

■率直に自分の思いを告げず、陰口や悪口で相手に対するストレスを解消している

上のように、他人に過剰に気を遣ってしまったり、よく確認せずに相手のことを悪く想像してしまったり、思ったことを素直に伝えられない人は、往々にして人間関係にストレスを感じやすくなるものです。

ちなみに、このようなパターンに心当たりのある方は、旧知の友人や家族など、いつも同じ相手とばかり付き合っていないでしょうか?

心をオープンにして積極的に新しい人間関係を築いていかないと、人間関係への「免疫力」はどんどん弱くなってしまいます。

また、現在ホットな間柄でも、年を経るごとにその関係性は変わり、お付き合いの熱は冷めていきます。したがって、旧知の関係にばかり執着していると、冷めていく関係に寂しさが募り、年齢とともに孤独感や不安が強くなってしまうでしょう。

そのため、人間関係への免疫力を高めながら、楽しくほどよい人間関係を随時構築していくことが必要です。そのためには、どのようなことを心がければよいのでしょうか?

「人間関係への疲れやすさ」を解決する4つのポイント

1. 大人のお付き合いは広く浅く、距離を保ちながら
親しい人との関係は、安心できるもの。しかし、親しくなるほど、その付き合いには甘えが生じやすく、遠慮をなくしがちになります。そのため、気がつけばつい、相手を傷つける言葉を言ってしまったり、相手との約束を軽い気持ちで破ってしまったり、お互いのプライバシーに気軽に踏みこむようなことが起こってしまいます。

このように、少数の人との間だけで濃厚な付き合いを続けていると、その関係の中で葛藤や嫉妬が起こりやすくなります。そして、少しずつお互いへの不愉快な気持ちが募っていき、信頼関係が崩れていくのです。

したがって、一定の人とだけ深く付き合うことにこだわらず、いろいろな人と広く浅く付き合い、ほどよい距離感と緊張感を保った人間関係に親しんでいくことが大切です。すると、人間関係への免疫力も高まっていくでしょう。

2. 何度か「世話役」にトライしてみる
人間関係への免疫力を高めるには、懇親会の幹事や地域活動の役員、PTAの役員などの「世話役」を務めてみるのもよい方法です。すると、さまざまな人の人間像に触れることができ、人間関係のストレスが生じたときの対処方法の蓄積が増えていきます。

ただし、こうした役割を続けていると、時間的な拘束が増え、精神的に疲れてしまうものです。また、自分ばかりが積極的に引き受けていると、周りから浮いて思わぬ誹りを受けたり、周りが相対的に受け身や、傍観者的な態度になり、彼らの活動への参画機会を奪ってしまう可能性があります。

したがって、一人の人が世話役的な役割を担い続けるのは考えものです。たとえその役割を気に入っていたとしても、3回に1回は断るくらいの感覚で十分だと考えます。

3. 「言い訳」や「逃げ場」は、常に用意しておく
ときに楽しく、ときに苦しく感じるのが、人間関係です。お付き合いにストレスがたまってきたら、少しクールダウンし、距離を置く時間をつくりましょう。

人間関係から距離を置くには、相手を傷つけないような「言い訳」や「逃げ場」を常に用意しておくことです。たとえば、「ごめんね。当面、土日も仕事が入るから……」「今、ちょっと子どもの受験で微妙な時期だから……」「週末、資格の勉強で学校に通ってるから……」というように、角が立たない理由をいくつか考えておきましょう。

また、特定の人間関係に偏らないように、趣味や娯楽、勉強などの活動の場を、いくつか持っておくのもおすすめです。

4. 気が向いたときに、自分から誘ってみる
他人から誘われるのを待っているだけでは、人間関係はまず進展しません。「待つ」のではなく、気が向いたときに自分から「誘う」ことに慣れていきましょう。その際には、いつも同じメンバーを誘うのではなく、「いつもとは違う人を2〜3人」、「5人以上グループで集合」など、さまざまなバリエーションで誘うようにしてみましょう。

気軽に誘える人は、自然と交際範囲が広がります。最初は億劫でも数回トライすれば、「待つより、誘う方が楽」と感じられるようになるでしょう。

ぜひ、これらのポイントをヒントに、楽しい人間関係をもっと気軽に、そしてほどよく続けていきませんか?
(文:大美賀 直子)