スマートフォンでのリサーチ事業を手掛けるテスティーは9月8日、インスタグラムを利用する高校1年〜3年生の女子を対象に、インスタの利用に関する調査を実施した。

調査では、インスタで「手書きツイート」という新しい潮流が生まれていることが明らかになった。

「手書きツイート」は「日記代わり」「字の練習」などで使用

調査対象となった477人の女子高生のうち、閲覧者をフォロワーのみに限定する「鍵アカウント」機能を使っているのは43.8%だった。また、面識のない相手をフォローしている割合は63.9%と半数以上で、面識のない人からフォローされている割合も75.5%だった。インスタを利用する女子高生の4人に3人は、見知らぬ人にも投稿の閲覧を許可していることになる。

投稿時には6割が「ハッシュタグ」を付けているようだ。一回の投稿で付けるハッシュタグの平均個数は1〜3個が42.9%、4〜6個が42%と大きく2つに分かれたが、7個以上付ける強者も15.1%ほどいる。

調査では「手書きツイート」についても聞いた。手書きツイートとは、紙にペンで書いた文字や文章、イラストを写真に収めてインスタに投稿するものだという。

「手書きツイート」を知っている人は37.7%、うち実際に投稿したことがある人は6.9%だった。投稿は「日記の代わり」「字の練習」「スクラップブックの代わり」といった目的のほか、「字が綺麗なのを見てもらいたいから」(18歳)、「可愛かったから」(16歳)などの理由も挙がっていた。

ツイッターユーザーの間では数年前から、「昔から手書きの文字はその人の性格を表すと言われています」などの文章を紙に書いて撮影し、ハッシュタグと共にツイートする遊びや、自身の気持ちを書いた紙を撮影・投稿する人が存在していた。こうしたツイッターの手書きツイート文化がインスタグラムに持ち込まれ、変化したとみられる。

「いずれ『手書きツイート』本が出版されるかもしれません」と調査元

「手書きツイート」投稿を見た人からは、

「手書きの感じが落ち着く。あと、個人的なエピソードとか意見とか知れて面白い」(15歳)
「温かみを感じる」(15歳)
「その人の気持ちが伝わってくる」(18歳)

など、好意的な感想が多く出ていた。調査を発表したテスティーはリリース内で

「番号が振られているシリーズ物の投稿も多く、かつて流行った携帯小説の手書き版のようにも感じられます。携帯やスマホが広く普及してから、SNSから派生し書籍化された作品も多数あるのでいずれ『手書きツイート』本が出版されるかもしれませんね!」

と、新しい流れに期待を寄せていた。