上客は、ニーズに満たないと思うとめったにお金を払わない。「契約締結」に必要なプロセスとは

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 皆さまこんにちは。東條才子と申します。金融機関で働きながら、常時4〜5人の男性と「愛人」契約を結び、対価を得ております。お昼の仕事と愛人業、どちらも私にとってはやりがいのある「仕事」ですが、読者の皆さまの中には、疑問をもつ方もおられるでしょう。

「愛人生活って、男性に媚を売ってお金をもらうんだからラクだし、仕事といえないのでは?」

 世間一般的な「愛人生活」のイメージからすれば、そう思われるのも当然です。女性はある程度の若さがあれば、男性からいとも簡単にお金を引き出すことができる(と思われている)社会ですから、仕方ありません。が、今回はそれでも私が「愛人=仕事」と言い切る理由を綴りたいと思います。

◆男性はよほどのニーズが満たされない限り、簡単にお金を払わない

 愛人はもちろん、賃労働に従事するビジネスマンや、家事労働にいそしむ専業主婦とはまったく異なる世界でございます。しかし、そうした「仕事」と愛人契約には、共通する部分が多々あるのです。男性(顧客)のニーズにあったきめ細かなサービスを提供し、満足度をあげることが利益につながるからです。

 たとえば、会社役員の50代男性が愛人を探しているとします。個人年収も3000万円を超える彼は、奥さんも子どももおり、ビジネスの人脈も広いわけですが、どこか満たされない気持ちがある。そこで、若い女性に癒やしを求めているとしましょう。

 彼は社内不倫などというハイリスクな公私混同はせず、社外に、秘匿性のある関係性で付き合える女性との出会いを求めます。

 ここまでが、誰でも想像の及ぶ「愛人探しの顕在ニーズ」でございます。

 が、その先が難しい。表面的なニーズだけでなく、当の男性さえも気が付かない潜在ニーズを掘り起こさない限り、男性は1人の女性にお金を渡してまでお付き合いしようとは思わないのです。

◆男性の潜在ニーズを言語化する事前ヒアリングが顧客獲得の肝となる

 ただ容姿が好みというだけでは、すぐに競合「他者」の美人に取られてしまいますし、他に愛人を作られてしまえば、1人あたりの契約額が減額されるおそれもあります。その男性が、月々30万円を愛人との交際にかけてもよいと考えているなら、3人に10万円ずつ使うこともできれば、1人の最も優れた愛人に30万円使うこともできるのです。

 特に経営者層の男性はコスト感覚がシビアですから、ニーズを満たさない女性にはビタ一文払いません。取引先を分散させず、独占契約を結んでいただくには、顧客男性のニーズを深いところで満たし続ける必要があるでしょう。

 そのためには、詳細なヒアリングが最も重要です。男性の来歴、仕事内容、家族関係。そして、なぜ愛人を作ろうと思ったのか。このあたりは基本中の基本です。

 難しいことに、「なぜ愛人を作ろうと思ったのか」は、男性自身もうまく説明できないことがほとんどです。

 「奥さんでは満たされないから、若い女性と付き合いたいんだ」と露骨におっしゃる方はまずいません。「僕も自分で、こんなことをしているのは不思議なんだけど……」とか、「若い女性なら誰でもいいってわけではないんだけどね……」など、口ごもる方が目立ちます。

 当然ですね。社会的地位のある方であればなおのこと、自らのプライベートな欲望を言語化することに壁を感じるものです。

 ですから、そこを上手く表現していただけるよう、さらには言語化の過程で気持ちよくなっていただけるようなヒアリングを繰り返します。言葉にならないニーズを汲み取り、どうすればそれを自らのリソースで満たせるか考えるのが愛人の仕事だと言えるでしょう。

 競合「他者」は、無数の若い女性たち。その中で私を選んでいただくには、このヒアリング過程を疎かにしてはなりません。いかに詳細なヒアリングができているかで、男性の心は独占契約へと傾くからです。

 さまざまなご意見がおありかと思いますが、私にとってこうした営みは、「仕事」と表現するに十分な価値とやりがいをもたらしているものです。

 「ヒアリング」は愛人活動において非常に重要ですから、今後も折に触れて具体的にご説明したいと思います。次回も是非、お付き合い下さいませ。

<文・東條才子>