パッと見はどこにでもある320dですが、総額255万円なのに走行距離3万km以下のクリーンディーゼルで、ACCを搭載しパドルシフトも付いている。そのへんがカーマニアのこだわりです

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 日本車のクリーンディーゼル・ブームの立役者といえばマツダですが、輸入車のそれはBMWで間違いなし! 特に3シリーズのディーゼルがスゲー売れました。そんな3シリーズがスゲー売れてから早3年。いよいよ我々の出番がやってきました。新車が売れたということは中古車市場にタマがいっぱいある! いつの間にかエリートの乗り物が激安で売っておりました。

MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆デキる男のレッドラインは3年 BMWを買うなら3年落ちを狙うべし!

 不肖MJブロンディ、この度エリートの乗り物BMWを購入しました!! しかも燃費も加速も抜群の320d(2リッター・ディーゼルターボ)。ボンクラ諸君にはさぞまぶしいことでしょう!

⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1390700

 なぜってBMWは、一般庶民の憧れのブランドナンバー1。ベンツにはどこかオッサン&ギラギライメージがあるが、BMWは気取らずスマートでスポーティ。まさにデキる男の最大公約数なのだから!

 が、そんな憧れ&デキル男の象徴BMW様が、中古車だとかなり安い。

 私が買ったのは3年落ち、走行距離2万4000km(現行モデル)という、新車と大差ない(?)中古車。なぜそこを狙ったかというと、それより古い3シリーズには、自動ブレーキとACC(アダプティブクルーズコントロール:前走車をレーダーとカメラで検知し、自動的に追従可能)が付いているタマが滅多にないから。そこにこだわりました!

 国産車のクルーズコントロールは、時速115kmまでしか設定できないのが大部分だけど、アウトバーン育ちのBMWは、時速210kmまでセット可能! さすがBMW! まあ、そんな速度にセットしたら命がけだしタイホですけど。

 BMWは古くてもBMWで、走りはいいしステイタスも変わらないが、先進&安全装備は日進月歩につき、3年落ちより古くなるとガックリ時代遅れになってしまう。つまり、3年落ちがデキる男のレッドラインだったのだ。

 お値段は、車両本体223万円、諸経費込みでも255万円。新車時には527万円(’14年当時)もしたエリートの乗り物が、3年後には6割引きで売られている! なぜ新車なんか買うのか、私には意味がわかりません……。

 なんて思っていたら知り合いのS君が、1日違いで同じ320dの新車を買ったばかりでした。

 S君のはツーリング(ステーションワゴン)のMスポーツという高級なグレードなので、現在の新車価格は599万円。たっけ〜!

 なんで新車買ったの?

「複雑な事情がありまして、前の愛車もBMWだったんですが、残価設定ローンの残債が150万円あり、その処理の関係上、新車を買わざるを得なかったんです……」(S)

 彼も本当は「中古車でいーんだけど」と思っていたそうなので、私のが総額255万円だったと聞いて、憤懣やるかたなしという顔をした。

 でも新車のBMWは、値引きがすごいんでしょ?

「100万円引きでした」(S)

 100万円引き!と驚くなかれ。ベンツやBMWはそれくらいの値引きがアタリマエだ。だから中古車相場がガックリ下がるという面もありますが。

 100万円引きでも、やっぱり新車は高い。S君の320dツーリングMスポーツ、支払い総額は550万円(120回払い)。「さすが全国民が憧れるBMW様!」というお値段だ。その憧れの的が3年待てば半額以下で買えるんだから、笑いが止まらない。

 ただまあ、私のBMWは中古車市場でもかなり指折りの激安車で、保証もほぼナシ。故障したら自力で直すしかないが、その時は腕のいい激安修理屋さんに持ち込むつもりです。新車なんか買うと、「正規ディーラーで修理しないと価値が下がる」と思うから、ますますカネがかかる。なにせベンツやBMWディーラーは値引きがすごい分、整備費で取り返そうとしてるからネ!

 納車から約1か月。我が激安BMWは絶好調だ。いや〜、やっぱりBMWって最高にいいネ!

 この重厚な安定性、ステイタス感、そしてACCのラクチンさ。ディーゼルなので燃費はリッター17km。燃料代なんかタダみたいなもんだ。もはやガソリン車を買う意味がわかりません。「エリート特急」と命名しました。

 あとは故障しないことを祈るのみ。激安なだけにそこは背水の陣です。敬礼!

【結論】
「中古ドイツ車なんて修理代が怖い」と思ってる諸君。確かに修理代が怖い面もあるが、「このステイタスでこの安さ」には敵いませんヨ!新車を買ってくださる方にしみじみ感謝です。おかげで激安にエリート感を満喫できるので!