昨年のちょうと今頃、映画『君の名は。』(2016年8月26日公開)が大ヒット。その影響で舞台となった岐阜県の飛騨や、東京の四谷に訪れる“聖地巡礼”が話題にもなりました。あれから1年、「DeNAトラベル」が行なったアンケート調査をもとに、アニメや映画の舞台となった“聖地”に関する今どきの現状を考察してみましょう。

SNSの影響?聖地巡礼経験者が多いのは若い世代

まず、映画やアニメの舞台となった場所への“聖地巡礼”をした経験がある人はどのくらいいるのでしょうか?年代別調査結果をみると、ある傾向が判明しました。

40代と50代は、経験ありなしがちょうど半々!

青のグラフが「経験あり」で、オレンジが「経験なし」。一目瞭然ですが、10代から30代は6割以上が経験していますが、60代以降は3割。若い世代ほど経験者が多いことが分かります。やはりこの世代はSNS世代なので、皆さんインスタなどに投稿するのかもしれません。

一方、高齢世代はあまり映画やアニメの舞台となった場所に足を運ぶことはないのでしょうか? ところが、同調査による「聖地巡礼をするために海外まで行ったことがありますか?」というアンケートでは、意外な結果がでています。

70代は、なんと9割が海外で聖地巡礼をしています。すごい!

こちらは先ほどの調査結果とは違い、50代以降にかけて「経験あり」が急上昇!一体どういうことなのでしょうか?そのカギは次に紹介する、訪れたことがある聖地巡礼スポットランキングにありそうです。

高齢世代で海外の聖地巡礼経験者が多いのは『ローマの休日』の影響大!?

映画やアニメの舞台となった場所に足を運ぶ“聖地巡礼”。具体的に経験者はどこに訪れているのでしょうか?同調査によるランキングを紹介します。

これまで訪れたことあがる聖地と、その作品

1位 『ガールズ&パンツァー』……茨城(大洗)

2位 『ローマの休日』……イタリア(ローマ)

3位 『ラブライブ!』……東京(秋葉原)、静岡(沼津)

4位 『君の名は。』……東京(新宿、四谷など)、岐阜(飛騨)

5位 『千と千尋の神隠し』……台湾(九份)

※ランキングに記されている聖地は、公式に舞台として発表されていないものも含まれます

やはり大ヒット映画『君の名は。』が1位かと思いきや、3位。ほか世界的名画『ローマの休日』を抑えて1位となったのは、2012年に放送されたテレビアニメ「ガールズ&パンツァー」でした。正直知らない人も多い作品だと思いますが、にもかかわらず聖地まで足を運ぶほどの熱狂的ファンが『君の名は。』『ローマの休日』より多いのはすごいこと。

地方への聖地巡礼は、地域の活性化にもつながります。

そして2位の『ローマの休日』ですが、これがおそらく前述の「聖地巡礼に海外まで足を運ぶ人は高齢者が多い」につながっているのではないでしょうか?ローマの休日の舞台となったのはイタリアのローマですが、この場所がそもそも人気の観光地。さらに「真実の口」や「コロッセオ」「トレヴィの泉」といった映画に出てくるスポットは、すべてローマの有名な観光名所です。つまり、ローマに訪れたことがある高齢者は皆さんツアーなどで足を運んでいたので、このような結果となっていると考えられます。さらに『ローマの休日』ならアニメ作品とは違い、50代以降の高齢者でも知名度抜群です。

とはいえよく考えると『ローマの休日』は公開されたのは1954年。63年が経過しているにもかかわらず、今なお世界中から多くの人が訪れるのはすごいことですね。

【調査概要】
調査媒体:DeNAトラベル
調査対象:10代〜70代の男女1,020名
調査期間:2017年8月17日 (木)〜8月18日(金)