米フロリダ州マイアミビーチで、ハリケーン「イルマ」に伴う風と雨の中、通りを歩く人たち(2017年9月9日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】大型ハリケーン「イルマ(Irma)」は9日、キューバの北部沿岸を直撃して大きな被害を与えた。イルマは現在米南部フロリダ(Florida)州に向かっており、同州に残った数百万人の住民たちは固唾をのんで怪物ハリケーンの直撃に備えている。

 キューバの海岸線を直撃したイルマはカテゴリー3に勢力を弱めたものの、今も風速約56メートルの強風が吹いている。米国立ハリケーンセンター(NHC)は最新の情報で、イルマの中心はゆっくりとキューバ沿岸から離れ、フロリダ州のキーウエスト(Key West)の南東約185キロの位置にあってフロリダ州南部の天候は悪化しつつあり、イルマは10日未明にフロリダ州に接近する前に再び勢力を強めるとみられると発表した。

 カテゴリー5のハリケーンとしてカリブ諸島を襲ったのイルマによりこれまでに25人が死亡。イルマは8日夜にキューバのキューバのカマグエイ群島(Camaguey Archipelago)に上陸していた。

 避難せず自宅に残ったキューバ湾岸の住民たちは、「耳をつんざくような」風のごう音と、根こそぎ倒れた樹木や電柱、飛ばされた民家の屋根などの物的被害を報告しているという。

 キューバでは先に、イルマの影響を受けると考えられた地域の住民100万人以上が避難していた。今のところキューバでの死傷者の報告はないものの、当局者はイルマにより「重大な被害」が出たとしている。

■イルマの進行方向が微妙に変化

 米フロリダ州では、州の人口の3分の1近くに当たる約630万人に避難命令が出され、半島の東西両岸に居住する住民が大量に避難したためゴーストタウンのような様相を見せているという。

 気象予報によるとイルマが進行方向をわずかに変えたため、今後は同州の大西洋(Atlantic Ocean)岸ではなくメキシコ湾岸(Gulf Coast)西部に向かうとみられている。

 しかしイルマは大型であるため、当局では同州の東西両岸と、同州マイアミ(Miami)の南からキューバ付近まで点在するフロリダキーズ(Florida Keys)にハリケーン被害が発生すると予測している。

 イルマは強風を伴ってフロリダ州を北に移動し、隣接するジョージア(Georgia)に向かうとみられている。
【翻訳編集】AFPBB News