『愛してたって、秘密はある。』黒幕は一体誰なのか? 浮かび上がる3人の怪しい人物

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 現在、第8話まで放送された『愛してたって、秘密はある。』(日本テレビ)。母に暴力を振るう父親を殺した奥森黎(福士蒼汰)は母・晶子(鈴木保奈美)と共に死体を庭に埋め、その秘密を11年間隠し通してきた。しかし黎が大学の同級生・立花爽(川口春奈)と婚約したことをきっかけに過去の罪を掘り返すよう、様々な出来事が起こり始めた。黎に“自分が何者か思い知らせようといている“黒幕は一体誰なのか。

(参考:本当の嘘つきは川口春奈? 『愛してたって、秘密はある。』黄色いバラに隠された意味

■奥森黎

 第8話で晶子は黎を庇うため警察へ自首をした。その知らせを受けた黎は、軽快なステップを踏みながら父を殺した時に流れていたトラウマの曲『トゥーランドット』を吹いていた。今まで、自分の罪に後悔を浮かべながらも幸せになろうと懸命に生きてきたはずの黎はまやかしで、これまでのメールや家への嫌がらせは自作自演で、母を身代わりにするための布石だった可能性が出てきた。

 しかし黎にはアリバイもある。第5話で晶子が入院した際、病室に届けられた黄色いバラは黎自身が買ったものでないとお店の人も証言している。また、花火大会の時の爽の盗撮やかんざしを抜く行為も、黎にはできるはずがない。そして何より、あんなにも彼女を、そして母親を想いながらも罪と対峙し葛藤してきた黎を見ると、黒幕なんかでなく幸せになってほしいと願ってしまう。考察としては論外だが、筆者はもう客観的にこのドラマを見れなくなってきているのかもしれない。

■爽の父親・立花弘晃

 爽の父親・立花弘晃(遠藤憲一)も怪しい人物の1人だ。まず弘晃は爽の結婚を反対している。黎は弘晃と初めて会った際、父親のことを「昔に亡くなりました」と嘘をついた。実際には失踪扱いになっている父親を隠していたことに腹を立てた弘晃は「幸せになる権利も、誰かを幸せにする資格も嘘つきにはない」と黎を突き放した。加えて、弘晃は犯罪者を異様に毛嫌いしている。罪を犯したものは皆、悪で更生する余地なしと切り捨てる弘晃は、“被告人に寄り添いたい”という黎の思想と反する。さらに弘晃は奥森家の身辺調査を何者かに依頼している。歯切れの悪い黎を懐疑的に思ってのことだろう。そして晶子とも何か関係があるシーンが度々あった。

 そのため、爽を犯罪者と結婚せるわけにはいかないと裏で手を引いていた可能性は十分にある。しかし、嘘つきや犯罪者を嫌う弘晃自身が犯罪に染まる真似をするだろうか。また、第8話で晶子に「何か知ってんだろ?」と問いただしていたことからも黒幕である可能性は低いだろう。

■ 黎の母・奥森晶子

 そして最も怪しいのが黎の母・奥森晶子だ。彼女は罪の意識を感じすぎて、隠すことに終始している。第2話で黎が自首を考えた際、「爽ちゃんはどうするの……?」と必死で食い止め、「嘘を真実にする方法が1つだけあるわ。最後まで突き通すの。そうすれば幸せになれる」と怖いくらいの眼差しで語っていた。また、第8話で失踪した風見忠行(鈴木浩介)と密会し、風見に父親殺しの罪まで被せようとしていた。他にも弘晃との関係や、燃やした11年前の日記など、晶子に関して謎に包まれていることは多くある。

 彼らだけでなく、高校時代に拉致事件にあっていた爽と犯人だった風見や、その事件を追って家を出た爽の兄・暁人(賀来賢人)、共通の恋敵をもち結託した西浦果凛(吉川愛)と安達虎太郎(白洲迅)などそれぞれの秘密を抱えた登場人物を群像劇的に描いてきた本作。晶子が警察へ行き、物語が大きく動くことは間違い無いだろう。一体誰が黒幕なのか。そして黎は幸せをつかむことができるのだろうか。

(馬場翔大)