ついに決めた今シーズン初得点に喜びもひと潮。武藤は押しも押されもしない、マインツ攻撃陣の核だ。(C)Getty Images

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 ドイツ・ブンデスリーガ3節、マインツ対バイヤー・レバークーゼンの一戦は、前者が3-1の逆転勝利を収めた。
 
 22分に先制されるも、終始主導権を握っていたマインツは、45分に同点に追いつく。左サイドを突破したSBダニエル・ブロジンスキのライナー性のクロスを、ファーサイドでフリーで待ち受けたのが日本代表FW、武藤嘉紀だ。咄嗟に身体をひねって、ジャンプしながら左足のハーフボレーでインパクト! ドイツ代表GKベルント・レノを沈黙させる豪快弾をゲットした。
 
 試合はこのゴールで火が付いたマインツが、後半に2得点を挙げて逆転に成功。3-1の快勝を飾り、今シーズン初の3ポイント奪取した。
 
 武藤の鮮烈ゴールに即座の反応を見せたのが、ドイツの2大メディアだ。
 
 全国スポーツ紙の『BILD』は「マインツの日本人が空手キックで決めた!」との見出しを付け、武藤がマインツの逆転勝利に多大な貢献をしたと報じた。かたやサッカー専門誌の『Kicker』は、「ホームスタジアムが熱狂のるつぼと化した。スベン・ベンダーのポジショニングミスでフリーになったムトウが、目の覚めるような一撃を見舞ったのだ。ブロジンスキのクロスも良質だった」と記した。
 
 加えて、マインツの公式ツイッターも興奮気味に描写。「ついにムトウが決めた! ブロジンスキのクロスを見事なボレーでねじ込んだ。決めた時間帯も素晴らしかった」と称えた。
 
 先の日本代表2連戦でも不発に終わり、ゴールが欲しかった武藤にとっては、最高のリスタートとなった。次節(9月16日)は王者バイエルン・ミュンヘンとの大一番。敵地でのひと暴れに期待したいところだ。