昔から、異性に気持ちを伝える手段として、“手紙”が多く使われていた。

その中には、相手を想う、数々の言葉がつづられている。

時は、2017年の東京。

日々行き交うLINEに対して、現代の男女は何を想うのか。

元同僚の紗弥香から連絡が入り、浮かれる大輔。しかし毎回友達を連れてこようとする紗弥香

その真相や、いかに。




掘り起こすべきは元同僚


大輔は、前の会社の同僚だった。

去年、私がベンチャーキャピタルの会社に転職した後も交流は続いていたが、半年ぶりにふと連絡をしてみた。




こう送ったのには、理由があった。

ちょうど彼氏と別れて、誰かいい人がいないかと探していたから。

そんな時に、女友達の美優と“過去に出会った男性リスト”を見直していた時に、思い浮かんだのが大輔だった。

身長178cm、慶應卒の大手広告代理店勤務。少しお調子者だけど、32歳独身で、優しくて育ちもいい。

もはや独身で残っていることが奇跡とも言える希少な男性だった。

そんな大輔からは、すぐに返信が来た。




ふふっと笑いながら、大輔に返信を打つ。




大輔からの返信を見て、また笑ってしまった。
女友達を連れて行く理由を、男性は分かっていない。


女性がこの文面を送る魂胆に、全く気付かぬ男性たち


A1:食事会後。個別より、グループで交換する人の方が好印象


約束通り、次の木曜に、私は美優を連れて大輔が予約してくれた店『銀座やまの辺 江戸中華』へと向かった。

大輔と会うのは半年ぶり。いつもより、少し念入りに化粧をし、ドキドキしながら店へと続く階段を降りていくと、ピンヒールが心地よくカツカツと鳴り響いた。

カウンター席とテーブル席、合わせても数席のみのこじんまりとしたお店だが、繊細で気品が溢れる店内に、更に期待は膨らむ。




大輔たちは既に席へ着いており、にこやかに談笑していた。

「こんにちは、初めまして。」

お互いの友人を簡単に紹介しあうと、日本の四季を表現したというコース料理がスタートする。

このお店のコンセプトは“魅せる中華”。

そんな華やかな料理にも負けないくらい、大輔が連れてきた大学の友達・和哉も素敵な人だった。

「今は、親父の会社を継いでいて。大輔とは学生時代、テニス部で一緒だったんだ。」

顔良し、性格良し、経済力あり。

さすが、“良い男の周囲には良い男が集まる”、と一人で納得しながら料理に舌鼓を打つ。

それぞれの近況報告や仕事の話など、4人での会話はとめどなく続いていたが、一旦お会計して店を変えようとなった時、いつもの会話が繰り広げられる。

「連絡先、交換しようよ。」

その一言に、咄嗟にこう答える。

「じゃあ、LINEで繋げるね。」

最近、ふと思うことがある。世の中の男性は、女性が言うこの「LINE繋げるね」の本当の意味に、気がついていないのではないか、と。



翌日、二日酔いの頭を抱えながら、早速大輔と美優をLINEで繋げた。

結局あの後もう一軒行き、帰宅したのは深夜の2時。飲み過ぎに反省しながらも、久々に楽しい会だったことを思い出し、ジェラート・ピケのモフモフした寝巻きのまま、ベッドに転がりながらLINEを送った。




暫くすると、大輔の方から個別で連絡が来た。




やっぱり、鈍感な大輔は気がついていないようだ。

私が紗弥香を誘った理由も、「LINEで繋げるね」と言った理由も。


LINEを交換する際のルール。グループ交換の意図は?


A2:本命の彼ならば、女友達と彼をLINEで繋げない


美優は、社会人になってから仲の良くなった女友達の一人だ。可愛いし、性格もいいし、一緒にいると自慢の女友達でもある。

そんな美優は、モテる。

だから勝手に、出会った男性と個別でLINEを交換していることの方が多いが、幹事として、いや、少し大輔が気になっていた身としては、二人が知らないところで親密になるのは少し嫌だった。

とは言え、大輔にはなぜか男性として、惹かれない自分もいる。

今回再会してから今後どうするか決めようと思っていたけれど、元同僚として色々見てきたせいか、やはり心が動かない。

きっと、私はまだ探している。

青い鳥症候群のように、“もっと相応しい人がいるのかも”と思いながら、一人でも多くの出会いを求めている。

微妙な嫉妬が入り混じりながらも、私は大輔を、“バーター”として使っているのかもしれない。

いい人を連れてきてくれる、バーターとして。

女性が、「LINEで繋げるね」という時。
それはつまり、その男性に対して、男として興味がない、という意味だと思う。




とっておきの男性は、自分のモノにしておきたい。

彼氏や旦那の浮気に烈火のごとく怒るのは、自分だけだと思っていた大切な人が、他人に取られた悔しさがあるから。

自分が好きな男性ならば、皆で食事した後でも、易々と女友達にLINEで繋げるなんてことは、まずしない。

自分のサプライズパーティーか何かのために連絡を取るのはいいけれど、好きな人が、自分の女友達と仲良くLINEするのを自らお膳立てなど、絶対にしない。

だから連絡先の交換をお膳立てした時点で、その男性は恋愛の対象から外れる気がする。




大輔からのLINEを見て、暫く考えた。どう返信しようか、と。




でも、今回のように友達を紹介することでお互いのWin-Winになるならば喜んで女友達とLINEも繋げる。そして可愛い子も連れて行く。

美優に予定は聞いていないけれど、大輔の周囲にいる他の人にもっと会いたいから、また別の友達を連れて行こう。

「他の子連れて行くね=他の人連れてきてね。」

この意味を、男性はわかっているのかしら。

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LINEの答えあわせ【Q】:「いい店あるから一緒に行かない?」の誘い文句は正解なのか?

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