桐生祥秀(写真:Getty Images)

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9日、福井県営陸上競技場で開催された日本学生陸上競技対校選手権の男子100m決勝で東洋大・桐生祥秀が9.98秒のタイムで優勝。日本人初の100m9秒台を記録した。

すると同日放送、テレビ朝日「サタデーステーション」では桐生が生出演。現地からの中継で日本陸上史に残るレースを振り返った。

同番組でこの日のレースを初めて見返したという桐生は「なんか、"ああいう感じだったんだ"と思いました」と切り出すと、「走りどうこうより優勝できてよかった」と喜んだ。

だが、今大会は足の負傷もあり、決勝レースギリギリまで出場の是非をコーチと話し合っていたという桐生は「出るんだったら体がどうなっても、しゃーないって自分で決めたんで思いっきり出ました」と続けた。

また、桐生は、出場を後押しした理由を「東洋大学のユニフォームを着て走るのが、本当にこれで最後だと思ったら決勝のラインに立ちたいという気持ちが芽生えた」と語った他、「予選、準決勝走って、(スパイクの)つま先が破れていた」などとレース直前にスパイクを履き替えていたことも明かす。

その他にも、高島彩キャスターから「10.01秒から4年かかりましたよね。どんな時間だった?」と訊かれた桐生は、「本当にいい時もあれば悪い時もある4年間だったんですけど、世界のスタートラインにやっと立てたのかなっていう感じで。ここで陸上人生終わりじゃないですし、こっから先の方が長いと思っているので一層トレーニングをして強くしていきたい」と力強く語った。