【警告】浦和=なし 柏=小林(24分)、鎌田(89分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】ディエゴ・オリヴェイラ(柏)

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【チーム採点・寸評】
浦和 5
 阿部がクリスティアーノ、遠藤がディエゴ・オリベイラにマンマークでつく形で、堀監督が2011年や浦和ユース監督時代に愛用していた4-1-4-1システムを今季初めてスタートから採用した。守備のバランスを考慮しつつも、R・シルバ&高木がサイドハーフを務めるという攻撃にも厚みをもたらす布陣だ。

【浦和 1-2 柏PHOTO】柏がブラジル人トリオを並べた攻撃的布陣で勝利
 
 ただ30分からの興梠、矢島、再び興梠と三度連続で訪れた決定機をモノにできなかったことがあとあとに響いてしまう。逆に後半は相手に主導権を握られ、またもカウンターから失点を与えた。見え出していた全体のバランスが崩れてしまい、改めて修正が必要に。8位まで後退し、わずかに可能性のあったリーグ優勝は絶望的に……。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5
強力攻撃陣に対し、あまり飛び出さずゴール前で対応。しかし最初の決定機を決められた。ビルドアップやキックでも魅せられず。残念ながら、柏のGK中村との差を感じさせられてしまう内容に。

DF 
46 森脇良太 5
ハイプレスや高い位置での味方へのフォローからボールを収め、30分の決定機などチャンスを作り出した。ただ守備面では後ろを突かれると、必ずと言っていいほど後手を踏んだ。

6 遠藤 航 4
ディエゴ・オリベイラにマンマークでつきながら、思い切って攻撃参加した際にはビッグチャンスを演出。しかしカウンターから振り切られ、またも失点に絡んでしまった。彼らしい思い切りが感じられないのが気になる。
 
22 阿部勇樹 4.5
CBとして先発。カウンターで止めきれず、さらに伊東にかわされるなど、アジリティを欠いた。

5 槙野智章 5
シュートブロックは見せたが、全体的に守備面での貢献度が低い。もう少し球際に強く当たりにいきたい。リードされたあとは前線に居残ったが、チームはカウンターの餌食になった。前体制に続き、捨て身の攻撃参加の特権が与えられるのだろうか。

MF
16 青木拓矢 5.5
中央のスペースを埋めながら、最終ラインからパスを受けて前線に繰り出す舵取り役に。青木の高い身体能力を守備力があってこそ、前半はこのポジションをこなせていた。ただ、後半はタフで経験値のある大谷に次第にイニシアチブを握られた。

8 ラファエル・シルバ 5 (85分 OUT)
この日もっともサプライズと言える右サイドハーフでの起用。1対1で中山に主導権を握り、試合を動かした。ただボールを失う形が増えてしまった。ホームランは十分狙える一方、三振の確率も高いバッターという感じで、怖さと脆さの二面性をはらむ。
 
9 武藤雄樹 6.5
積極的に相手最終ラインの背後を突くラインブレイクの動きで攻撃にアクセントを与えた。75分には完全に狙いすましたシュートを中村にセーブされてしまった。83分の大ピンチではタックルからボールをカットしチームを救った。執念のシュートでPKを獲得。浦和で唯一、及第点以上の6.5をつけた。

39 矢島慎也 5.5 (74分 OUT)
30分のコントロールしたミドルは、枠に収めたかった。変幻自在なオフザボールの動きを、この日はより高いポジションで行ない、柏守備網に効果的なクサビを打ち込んだ。ただ60分頃からプレー精度が落ちて交代に。
 
13 高木俊幸 5.5 (66分 OUT)
爆発的かつエネルギッシュなアタックで、チーム全体を活性化。セットプレーから決定機も作った。仕掛けて奪われたボールが失点に直結したのは課題(チームとしても)。
 
FW
30 興梠慎三 5.5
完全に相手を外した30分の決定的なシュートは決めなければいけなかった(枠の外に……)。CKからも技ありのヘディングシュートを放ったものの、中村の好セーブに阻まれる。

交代出場
MF
18 駒井善成 5(66分 IN)
向かっていく気持ちは伝わってきたが、守備面で後手を踏んでしまった。やや空回り気味だった。

FW
20 李 忠成 5(74分 IN)
何度かボールを収めたものの、あまり目立てず求められたゴールに絡む仕事はできなかった。

MF
21 ズラタン -(85分 IN) 
終盤の猛攻ではチャンスに絡んだ。ゴールも欲しかった。
 
監督
堀 孝史 5
限られた時間で4-1-4-1を落とし込み、とりわけサイドと背後を攻略する狙いがハマった。しかし、脆い守備は改善し切れずカウンターから崩された。少し攻撃に比重を置き、また守備のバランスが崩れた。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
柏 6.5
 前半は主導権を握られたものの無失点で切り抜けると、前線のフィニッシュ精度の差を見せつけて先制。リードしたあとの試合運びもうまく、起承転結の切り替えるタイミングを全員が共有できていた。
 

【柏|採点・寸評】
GK
23 中村航輔 6.5
CKからの決定的なシュートを2本セーブ。苦しい時間もよく耐えて、流れをもたらした。終盤の相手の猛攻にも冷静に対処。

DF
3 ユン・ソギョン 6.5
R・シルバと矢島のふたりを見る仕事を務め、序盤は苦しんだものの、決定的な仕事をさせなかった。
 
5 中山雄太 6.5
 一歩相手よりも先に出るプレッシングを心掛ける。興梠、武藤のアップダウンに苦しみながらも持ちこたえた。

13 小池龍太 6
高木や駒井の圧力に屈することなくギリギリのところで踏ん張り、相手に流れを与えなかった。

 
2 鎌田次郎 6.5
絶妙なラインコントロールによる興梠や武藤との駆け引きで上回り、後半は(深く守ったこともあるが)背後のスペースを攻略されることはなかった。ただ終盤にハンドを取られてPKを与えた。
 
MF
7 大谷秀和 6.5(87分OUT)
決して目立ってはいなかったが青木とのマッチアップで次第に主導権を握る。青木からほとんど縦パスを入れさせなかった。

6 小林佑介 6
 センターのスペースをしっかり埋めて、浦和の狙う縦に素早く仕掛けようとするスピードを殺した。

14 伊東純也 6.5
縦横無尽に走り回り、しかもクオリティが高く、浦和を揺さぶり続けた。
 
20 ハモン・ロペス 6.5
しっかり詰めて阿部に競り勝ち、値千金のゴールを奪う。嬉しい柏でのリーグ戦初ゴールに。さらに遠藤に競り勝って武富につなげて、試合を決定づける2点目をもたらした。プレッシングによる守備面の貢献度も高かった。
 
FW
9 クリスティアーノ 7
先制点の機転となるパスを放つ。相手の嫌がるポジションで、しっかりボールを収めて起点となった。ディエゴ・オリヴェイラと並ぶMOM級の活躍ぶり見せた。
 
11 ディエゴ・オリヴェイラ 7 (79分OUT) 
MAN OF THE MATCH
前線でボールを収めて森脇と遠藤を振り切り、先制点をもたらした。勝負どころを見逃さず、西川の弱点を突くようにハイボールを叩き込んだ。その後も、常に"何か"を起こす気配を漂わせていた。
 
交代出場
FW
8 武富孝介 6.5(79分IN)
ほころびを見逃さず、待っていましたとばかりにゴールを奪った。 身体ごと押し込む、気持ちのこもった一撃だった。

MF
28 栗澤遼一 -(87分 IN)
足を痛めた大谷と代わって投入。相手が押し込む流れを何とか食い止めて、勝利に導いた。 

監督
下平隆宏 6.5
カードを1枚残して逃げ切り勝ち。戦況を読んで投入した武富が貴重なゴールをもたらした。優勝戦線に残る貴重な勝点3を奪った。

取材・文:塚越 始

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。