Siri、Alexa、Google Nowといった音声アシスタントは、まだ私たちの期待に答えるまでの段階ではありません。ステレオを操作したり、ちょっとしたことを質問したりするには便利です。でも、本当のニーズを汲み取り、助言してくれるような知性もインターフェースも持っていません。生身の人間があなたを観察し、助言を与えてくれるのとは雲泥の差です。

しかし、パフォーマンスアーティストのLauren McCarthyさんが提供しているサービスLAURENはちょっと違います。

LAURENは、McCarthyさん自身が音声アシスタントの代わりになるというもの。McCarthyさんが当人の自宅を訪れ、モニタリング機材とスマートホーム機器を設置します。その後3日間にわたり、家の中をコントロールするとともに、当人のニーズを汲み取り助言を与えます。McCarthyさんは、これを人間の知性によるスマートホーム「LAUREN」とよんでいます。

LAURENは、一種のアートプロジェクトですが、将来現実のサービスになりそうです。確かに、世の中には、コンピューターと人間のアシスタントを組み合わせたサービスがすでにいくつも存在しています。人間による専属のサービスは、はるかに高いお金がかかるという問題点もあります。

しかし、富の格差が広がっている近年。低賃金のメイドを雇う余裕がある富裕層は増えており、こうしたサービスを受け入れる潜在的市場ができあがりつつあります。

今後、Google、Amazon、Microsoft、Appleといった企業が、音声アシスタントの包括的な統合を拒んだとしたら、人間のアシスタントがそのギャップを埋めることになるでしょう。テクノロジーの管理などの難しい作業や、「そろそろ髪を切ったほうがいい」とか「その音楽は仕事の邪魔になっているようだ」といった自動化が難しい助言は、人間のアシスタントが行なうようになると考えられます。

LAURENのサイトに寄せられた利用者からのコメントを聞くと、このサービスは、少し厚かましさもあるものの、受けるだけの価値があるようです。McCarthyさんは、アルゴリズムによらなくても、また、完全に専属ではない人間のアシスタントが遠隔地からサービスを提供しても、きちんと成果が出せることを証明したように思えます。

将来、LAURENのようなサービスが当たり前になっているかもしれませんね。

Image: LAUREN

Source: Apple, Amazon, Google, LAUREN

Nick Douglas - Lifehacker US[原文]