▽明治安田生命J1リーグ第25節の浦和レッズvs柏レイソルが9日に埼玉スタジアム2002で行われ、アウェイの柏が2-1で勝利した。

▽リーグ3連勝でシーズン終盤に向けて復調を見せる8位の浦和(勝ち点39)と、6戦無敗で4位に付ける柏(勝ち点46)が代表ウィーク明けで対峙した一戦。来週ミッドウィークにAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦の川崎フロンターレ戦を控える浦和は、アウェイゴールに泣いた直近のJリーグYBCルヴァンカップ2017準々決勝第2戦のセレッソ大阪から先発5人を変更。橋岡や田村、長澤、平川、菊池ら控えメンバーに代わって、代表戦帰りの槙野や遠藤、阿部、武藤、高木が先発に復帰した。

▽一方、中断前に行われた前節のアルビレックス新潟戦をドローで終えた柏は、その試合から先発3人を変更。同試合で退場し出場停止の中谷に代わって鎌田、古賀とキム・ボギョンに代えて、ディエゴ・オリヴェイラと小林を起用した。

▽槙野と森脇のサイドバック、遠藤と阿部のセンターバックによる[4-3-3]の新布陣を採用した浦和に対して、オリヴェイラとクリスティアーノが縦関係気味に並ぶ[4-4-2]の布陣を採用した柏はやや相手の出方を窺う入りとなる。その流れの中で最初の決定機は浦和に訪れる。9分、ロングカウンターから左ウイングの高木が左サイドを持ち上がって逆サイドに走り込むラファエル・シルバに浮き球のパスを通す。ラファエル・シルバはボックス内でGKと一対一を迎えるが、やや焦って放ったシュートは枠の右に外れた。

▽この試合最初の絶好機を逃すも、布陣変更の利を生かして戸惑う相手に対して主導権を握る浦和は、ウイングと武藤と矢島のインサイドハーフが積極的にボールに絡んで槙野や矢島がフィニッシュに結び付けていく。

▽一方、スカウティングと異なる相手の戦い方になかなか対応し切れない柏はボールの奪いどころを定められず、防戦一方の展開を強いられる。それでも、守護神の中村を中心に最後の場面で決定的な仕事を許さず、前半をゴールレスで終えた。

▽迎えた後半も立ち上がりの47分に浦和が厚みのある仕掛けからボックス左でこぼれ球に反応した高木にシュートチャンスも、これはうまくミートできず、枠の右に外れる。

▽一方、攻守に中途半端な前半を受けて、後半はより堅守速攻の色合いを強めた柏は、この試合最初の決定機をゴールに結びつける。50分、カウンターから右サイドのクリスティアーノが前線のオリヴェイラを目掛けたフィードを送る。これを収めたオリヴィエラがDF2枚の寄せをものともせずキープし、ボックス左に走り込むハモン・ロペスに短いラストパス。これを受けたハモン・ロペスが冷静にDF遠藤をフェイントで剥がし、強烈な右足のシュートをゴール右上隅に突き刺した。

▽ハモン・ロペスの今季初ゴールで勢いづく柏は、3人のブラジル人助っ人、伊東のスピードを活かしたカウンターで前がかりな浦和の背後を突く。一方、相手が割り切って自陣のスペースを消してきたことで、アタッキングサードでのプレーが停滞し始めた浦和だが、56分には高木の右CKから遠藤がダイビングヘッドでゴールに迫るも、ここはGK中村の好守に遭う。

▽何とか流れを変えたい堀監督は高木、矢島、ラファエル・シルバに代えて、駒井、李、ズラタンと攻撃的なカードを切っていく。75分にはボックス左で味方のシュートのこぼれ球に反応した武藤に決定機も、ここはGK中村の見事な反応に阻まれる。

▽一方、オリヴェイラに代えて武富をピッチに送り込んだ柏は、83分に伊東が圧巻のドリブル突破でカウンターを仕掛けて3対2の数的優位の状況から武富にラストパスも、ここは判断が遅れて武藤の好守で凌がれる。それでも、86分にはボックス左に送られた浮き球のパスに対して中途半端な対応を見せたDF遠藤からボールを奪いきったハモン・ロペスがゴールラインぎりぎりで折り返すと、これを武富が今度は冷静に流し込んだ。

▽痛恨2失点目を喫した浦和だが、諦めずに猛攻を見せると、90分には相手DF鎌田のハンドからPKを獲得。これをキッカーの興梠が冷静に決め、1点を返す。だが、5分間のアディショナルタイムの攻撃も実らず、試合はこのままタイムアップ。浦和相手にシーズンダブルを決めた柏が、7戦負け無しで3位に浮上した。一方、敗れた浦和は堀体制のリーグ戦5戦目で初の黒星となった。