7日、韓国・SBSは、日本で拡大しつつある「日本ならでは」ともみえるあるサービスが韓国でも人気を博していると報じた。写真は韓国のタクシー。

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2017年9月7日、韓国・SBSは、日本で拡大しつつある「日本ならでは」ともみえるあるサービスが韓国でも人気を博していると報じた。

記事は「『親切なサービス』を優先していた売り場で『沈黙サービス』という新たな風が吹いている」とし、京都のタクシー会社が今年3月から始めた「サイレンス車両」サービスを紹介している。ドライバーはあいさつや精算などを除き、原則として乗客に話し掛けない車両だ。日本ではまた、セレクトショップにより「声掛け不要バッグ」の試験導入も始まっている。

韓国でも、ある化粧品メーカが昨年8月から「一人で見ます」「助けが必要です」と書いた2種類の籠を一部の売り場に設置した。客は希望に応じてどちらかの籠を選ぶ。5店舗で始まったこのサービスは客からの反応も上々で、現在では40店舗に拡大したという。また化粧品や機能性食品を扱う雑貨店では「距離を置くサービス」を導入した所も。客が必要とするまで店員は近づかない、つまり「客が買う前に商品を試す時間を妨害しない」というのが導入の趣旨という。

記事は、韓国で「沈黙サービス」に注目が集まった理由として、インターネットの使用環境が発達し、消費者がオンラインショッピングに慣れたことを挙げている。売り場に出向き品物を購入するにしても、すでにネットで情報を把握した状態である場合が多いためだ。

また「親切なサービス」を重視する韓国では、客による店員への「パワハラ問題」がたびたび起こっていた。「お金を出して商品を買った」という理由だけで客が店の絶対的上位に立つ風潮があったのだ。広まりつつある沈黙サービスについて、専門家からは「こうした問題を最小化し、顧客の満足度を満たす一つの策になり得る」との肯定的な指摘も出ているという。

韓国のネットユーザーからも、従来の接客について「店員が横に来るのが怖くて、店に入らなくなった」「美容院、タクシー、服店など一人で考えて選んだり、黙っていたりしたいのに話かけてくるから嫌」「『買わないなら見ないでください』みたいな圧を感じる」と不満の声が上がり、「沈黙もサービスになるんだね」「客と店員、双方にいいサービスだと思う」「合理的。もっと拡大してほしい」など賛同意見が多数寄せられている。

韓国の大学新入生へのアンケートで「大学生活で一番楽しみなこと」を「一人でいられること」と答えた人が最も多かったことを挙げて「近頃は人と話したくないことが多い。静かにじっとしていたい。世の中があまりにも騒がしいせいかな?」「人間関係そのものが疲れる。一人でいたい時が多い」とする声もあり、韓国の人たちが人間関係にかなり「お疲れ」な様子もうかがえた。(翻訳・編集/松村)