メキシコ・オアハカ州フチタンデサラゴサで、地震により倒壊した市役所のがれきの中で活動する兵士ら(2017年9月8日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】メキシコで7日深夜(日本時間8日午後)に発生したマグニチュード(M)8を超える地震の被災地では8日、警察や兵士、救急隊員らが生存者の救出に追われた。この地震ではこれまでに少なくとも61人が死亡しているが、各州の当局が発表した数字によると、死者は80人を超える恐れがある。

 この地震のマグニチュードについて、メキシコの地震当局は8.2と推定している一方、米地質調査所(USGS)はメキシコでこれまでもっとも被害の大きかった1985年の地震と同じ8.1としている。

 エンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領は被害が最も大きいオアハカ(Oaxaca)州フチタン(Juchitan)を視察し、死者はオアハカ州で45人、チアパス(Chiapas)州で12人、タバスコ(Tabasco)州で4人の計61人に上ったと発表した。タバスコ州で亡くなった4人のうち2人は子どもで、1人は崩れた壁の下敷きになり、もう1人は人工呼吸器が地震による停電で停止したために死亡した。

 フチタンでは、これまでにがれきの下から少なくとも36人の遺体が収容されている。市役所のスペイン植民地時代の建物は一部が倒壊し、周囲に人だかりができていた。2人の警察官が建物の下敷きになり、救助隊員らは1人を救出したが、地震発生から18時間たった後も、もう1人の救出活動を続けていた。

 300人前後の警察官ががれきの中で活動する中、ほこりまみれになった青い制服姿でAFPの取材に応じた警察官は、36時間以上不眠状態で救出活動に当たっていると語った。

「現在、市内全体が被災地だ。被害も大きく、死者も多数いる。このことをどう受け止めればいいのか分からない。厳しい状況だ。私の義理の姉妹の夫も自宅の下敷きになって亡くなった」と、同警察官は語った。

 海岸に近い南部の山岳地帯に位置するフチタンは、人口10万人で、その多くは先住民。市内のホテル1棟はほぼ倒壊し、多くの民家が激しく損壊した。当局者によれば、負傷者はメキシコ全体で200人を超えている。隣国グアテマラでも4人が負傷した。
【翻訳編集】AFPBB News