サウジアラビアのムハンマド皇太子とカタールのタミム首長が8日、電話で会談した。サウジ国営通信などが伝えた。6月にサウジとアラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、バーレーンの4カ国がカタールと断交してから、両首脳による直接のやりとりは初めて。タミム氏は、4カ国が示した断交解除の条件について「話し合う用意がある」とし、ムハンマド氏もこれを歓迎したという。

 カタールの断交問題では、米トランプ大統領が7日からタミム、ムハンマド両氏と相次いで電話協議して事態の打開を促しており、8日の電話会談もこれを受けて実施された可能性がある。カタール国営通信は、問題解決にあたる特使を立てるというサウジ側の提案をカタールが歓迎したと報じた。

 しかし、サウジ国営通信はその後、カタール側の報道内容が「カタール当局による事実のねじ曲げ」であると主張。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは、直接対話の計画は中止されたと伝えている。関係改善が進むかは不透明だ。(ドバイ=渡辺淳基)