3横綱が休場 どうなる大相撲9月場所

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■3横綱休場

 大相撲9月場所は、白鵬の休場が決定したことにより稀勢の里、鶴竜、白鵬の3横綱が休場することとなった。白鵬は2場所連続で優勝しており、他の2横綱が先に休場を発表していた状況からも、出場すれば優勝する可能性も高かったが、膝の怪我の回復が思わしくなく休場することに決めた。関取衆との稽古ができておらず調整が遅れていたものの最後まで出ようとしていた白鵬だったが「どうしても膝が治らなかった」と話している。

 相撲ファンとしては残念なことではあるが、無理をしてその後何場所も休まなければいけなくなったということになるよりは良い。稀勢の里に関してはむしろ休場してほっとしている親方もいるほどだ。途中休場するよりいい選択なのではないかと個人的には思う。

■9月場所の展望

 3横綱休場により9月場所の展望が混とんとして来た。それまでは「どうせ白鵬なのではないか?」という見方が強かったが、現状は、目玉がいない状態となっている。この状態が先場所であれば、高安が優勝候補筆頭に挙げられていたかもしれないが、新大関で迎えた7月場所では振るわなかった。そのため太鼓判を押す人は少ないだろう。

 横綱で唯一出場する日馬富士も、調子がいいとは言えない。しかし、この状況下で優勝争いに加われなければ横綱としての面目が保てない為なんとしてでも優勝、少なくとも優勝争いまで加わりたいところだろう。大関陣では、照ノ富士も万全の状況とはいいがたいが、今場所はカド番のため明るい材料と捉えているかもしれない。

 カド番という意味では豪栄道も同じことが言える。昨年の9月場所では全勝優勝を果たしており、良いイメージで土俵に上がってくるかもしれない。自分に追い風が吹いたと思い本来の力を発揮できれば、2年連続の9月場所優勝ということもありうるだろう。

■下位力士たちにとっては願ってもないチャンス

 他にも虎視眈々と優勝を狙っている力士は多いだろう。一番一番勝ち星を積み重ねていくことを意識しなければいけないのは分かっているが、どうしても「もしかしたら(自分が優勝できるのではないか)」という考えが働いてくるかもしれない。

 そういった邪念が身体を固くする可能性はあるだろう。しかし、そういったことを意識せずいつも通りの相撲を取れるのがベテラン嘉風ではないかと思う。3横綱が休場したからと言って先の利益を見ず今ある取り組みに最も集中できる力士だろう。

 両国国技館に足を運ぶファンにとっては不運かもしれないが、その分光る力士が出てくるのでそこに注目していきたい。