☆Taku Takahashiら、メディアとコンテンツの未来を語る 「block.fm」リニューアルイベントレポート

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 ダンスミュージック専門メディア「block.fm」のリニューアルイベント『block.fm RELEASE PARTY 〜ON/OFF LINE IS OUR PLAYGROUND〜』が9月7日、都内某所にて行われた。

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 2011年11月11日にローンチされた同メディアが、2017年8月24日にロゴやコンセプトを一新。イベントでは、block.fmのファウンダー兼CEOの☆Taku Takahashiをはじめ、グリー株式会社 代表取締役会長兼社長・田中良和氏、株式会社アイスタイル 代表取締役兼CEO・吉松徹郎氏、m-floのVERBALがゲスト登壇。リアルサウンド連載陣の一人であり、この日モデレーターを務めた鈴木貴歩氏(ParadeAll株式会社 代表取締役 エンターテック・アクセラレーター)とともに、block.fmのビジョンや近年のメディアの変化にまつわるトークセッションを行った。

 開設以来、最新の音楽シーンやパーティー情報を発信してきたblock.fm。リニューアル後には「ON/OFF LINE IS OUR PLAYGROUND」をコンセプトに掲げ、音楽やカルチャー、アートシーン、さらに映像コンテンツといった幅広い情報を取り扱っていくという。鈴木氏から、リニューアル後の指針について問われた☆Taku Takahashiは、block.fmを運営する中で自身の考えや若者たちの感覚に変化が生じていることを感じたと明かし、「既存のフォーマットを壊し、ミレニアル世代やスマホネイティブな人たちともコミュニケーションを取れる新しいメディアにしたい」と新生block.fmの概要を説明。メディアのコンセプトについては「オンライン(インターネット)とオフライン(リアル)の垣根はない。(block.fmを通じて)遊び、遊び方、遊び場所をどんどん提案していきたい」と語り、ネットとリアルを連動したサービスを提供していく意向を見せた。

 グリーでゲーム事業やメディア事業を展開する田中氏は、自社の方針として「テレビ局、広告代理店、制作会社、コンサルティングでもあるようなメディアを作っていくことがコンセプトとしてある」と語り、総合的なアプローチをできることが新しいメディアの形と解説。一方、美容の総合サイト「@cosme」などを運営している吉松氏は、「共通のメディアを持っていても消費できるコンテンツ量は限られている」とメディアの現状を語り、SNSやプラットフォームの多様化、パーソナライズ化によってメディア=マスメディアという認識が成り立たなくなっていると指摘した。さらに吉松氏は「イベントは、みんなが同じ体験を共有し、それぞれ違ったプラットフォームに発信していくもの。僕らもメディアを作るのではなく、リアルで体験できるマスなコンテンツの制作に力を入れている。ネットの体験をリアルに持ち込むというテーマはずっと考えてきた」と、☆Taku Takahashiの意見に共感を示した。

 「日本のコンテンツの海外展開」にトークテーマが移ると、田中氏は「ゲームビジネスにおいては、日本のコンテンツはそのままで良いという意見も増えている」と、海外における日本のゲームコンテンツのあり方の変化を紹介。映像ストリーミングサービスやインターネットの普及によって日本のアニメ/ゲームカルチャーが海外で浸透した結果、コンテンツをローカライズする必要性がなくなってきていると説明した。また、LDHの海外展開に携わっているVERBALも、海外のアーティストに日本のアーティストのパフォーマンスを紹介すると、「なぜ海外でやらないのか?」と質問されることが多いと語り、そこから様々なビジネス展開を試みていくケースもあると明かした。

 ☆Taku Takahashiは、海外での活動を踏まえた上で感じた日本の強みについて、「海外と比べても、日本人はセレクト能力に長けている」と説明。音楽、ファッション、映画、アニメなど、様々なカルチャーに特化したクリエイターやセレクター、DJが集まっているのがblock.fmのウィークポイントであることをアピールし、それらを活用して国内外に良いものを広めていきたいと展望を語った。(泉夏音)