ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージ(カソからヒホン、149.7キロメートル)。総合首位を守ったチームスカイのクリス・フルーム(2017年9月8日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2017)は8日、第19ステージ(カソからヒホン、149.7キロメートル)が行われ、総合首位に立つチームスカイ(Team Sky)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が、最大のライバルで同2位につけるバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)との差を1分37秒に保ち、史上3人目となるツール・ド・フランス(Tour de France)との同年2冠を達成する夢の実現に近づいた。

 通算4度のツール制覇を誇るフルームが総合優勝を確実にするなか、ロット・ソウダル(Lotto Soudal)のトーマス・デヘント(Thomas de Gendt、ベルギー)が、トレック・セガフレード(Trek Segafredo)のハルリンソン・パンタノ(Jarlinson Pantano、コロンビア)とバーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のイヴァン・ガルシア(Ivan Garcia、スペイン)との最後のスプリント勝負を制してステージ優勝を飾り、三大ツール(グランツール)のすべてでステージ優勝を成し遂げた数少ないライダーの仲間入りを果たした。

 しかしながら、この日のレースを盛り上げたのは、今大会を最後に現役引退を表明している地元のスーパースターで、トレック・セガフレードに所属するアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)の果敢な走りだった。

 ブエルタで通算3度の総合優勝を誇り、地元ファンの期待に応えて全力で総合3位以内を目指すことを誓っているコンタドールは、「これまでにないくらい良い気分だ。最後の2日間はとにかく楽しむつもりだよ」とコメントした。

 コンタドールは最後の上り坂ではアタックを仕掛けて一時は1分以上の差を開いたものの、残り2キロメートルでメイン集団に吸収され、フルームとニバリ、そして2分17秒差で総合3位につけているチームサンウェブ(Team Sunweb)のウィルコ・ケルダーマン(Wilco Kelderman、オランダ)らとともに、トップから数分遅れでフィニッシュした。

 9日の第20ステージは2つの険しい峠に加えて急勾配の山頂でゴールを迎える最後の難関コースとなっており、フルームが「明日は厳しい坂が何か所もあり、過酷なレースになる。全員が今ステージで疲労しているが、自分は大丈夫だ」と話したのに対し、コンタドールは「明日は死に物狂いのレースになるだろう。何でも起こり得る」とコメントした。
【翻訳編集】AFPBB News