アラサー&アラフォーに人気の俳優、古田新太さんが賢女の恋愛相談に答えるスペシャル企画、後半。何をやっても好きな人の本命になれない、セカンド女子へのアドバイスをいただきました!

【古田新太のアラサー恋愛相談】山なし谷ばっかりの婚活に疲れたアラサーへの古田さんのアドバイスはコチラ

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セカンド女子は一生ファーストにはなれない?

ーー前回、古田さんは「好きな人ができるまで、結婚のことは考えなくていいのでは」とおっしゃっていましたが、好きな人はいるけど、彼の本命になれなくて悩んでいる、いわゆる“セカンド女子”も多いんです。相手の男性に、一度セカンドに設定されてしまったら、一生、ファーストにはなれないものなんでしょうか?

「いや、そんなことはないと思うよ。飛び級だってありうる。本命?の彼女よりも、自分といたほうが居心地がいいって、彼に思わせればいいんじゃないかな」

ーーそれは、どうやればいいんでしょう?迷走して、結局都合のいい女になっちゃうセカンド女子が多いんです。

「うーん。おいらの場合だけど、嫁は、本当に気を遣わなくていいんだよね。人間ってさ、誰でも、人に対して、多少は気を遣うでしょ。心配したり、カッコつけたり。男の場合、生活大丈夫かなぁとか、一緒にいたらおごってあげないとなぁとか、そういうことも考えちゃうわけ。

父性っていうのかな、そういう目線で女性を見ていたりもして、ごはんちゃんと食べてるのか?食べに行くか?って、 誘ったりもするんだけど、そういう、気を揉むって状況って、けっこう気持ち的に負担だったりもするんだよね。
嫁の場合、むしろおいらが心配されるくらい。あんた、大丈夫なの?って(笑)。そこが居心地がいいのかなぁ。うん。自立してるって大事なことだと思うよ」

「しがみついてないで、次にいったほうがいい」タイミングはいつ?

ーー逆に、これだけはしちゃダメってことはありますか?

「あんまりないんだけど……(笑)。ああ、そういえば、昔20代の女の子に、私の家賃払ってよ、って言われたときにはびっくりしたかな。え、なんでおいらが!?って。そんな金ね〜よ、とも思ったし、その態度がね、なんだよって思ったかな。

お姫様系っていうのかな。自分のために周りの人間はなんでもしてくれて当然っていう感覚、 そういう女性は、よくないね。男からおごってもらったりされ続けると、調子に乗っちゃうってことはあるのかもしれないけど、男からしてみたら、おごってあげたいからおごるだけで、おごってもらって当然、っていうのは違うんだよね。そこをはき違える人は、ダメかな。とりあえず、財布出すくらいはしろよって(笑)」

ーーなるほど。

「ただ、自分で、もうこの人とはダメかな〜、セカンドから上がれないなぁって思ったときには、別れたほうがいいよ。どんなに頑張ってもダメってときはあるからね。好きなのかもしれないけど、自分とは合わないって思って、しがみついてないで、次にいったほうが幸せになれると思う」

「次にいったほうが幸せになれると思うよ」

頑張ってる自分アピールだけじゃ起死回生は無理

「たとえば、今度上演する『ロッキー・ホラー・ショー』だって、おいらは、しっちゃかめっちゃかでパーティーみたいなところが、ナンセンスでメチャメチャおもしろいと思うけど、“それはわかるけど、何がおもしろいのかわかんない”って思う人もいるよね。そういう人がいるのもわかるんだよ。だからといって、“ここの、こういうところがおもしろいじゃないですか!”って、無理やりこっちに気持ちを向けてもしょうがないじゃない? 

恋愛も同じで、“私はこんなに頑張ってるのに!”って主張したら、もちろん、“そうですよね、頑張ってるよね”とはなるけど、好きになったりはしないんだよ。もう、それは仕方ないことで。

でも、いるよ。セカンドでも、むしろ、サードでも、あたしはこっちのほうが気楽でいいわ、って。好きな仕事して、好きに遊んで、会いたいときに会える男がいれば十分って言って、自由に、幸せに生きっている女性も。そういうのもカッコいいと思うけどね、おいらは」

ーーいや〜、やっぱり、自分の好きなひとりの人に、同じくらいだけ愛してほしいと思っちゃいます……。

「まー、そうだね。世の中の90%の人はそうだよね(笑)」

「合わないやつがいれば、合うやつもいる。だって世界には70億人も人間がいるんだぜ。ダメなのわかってるのにこの人じゃなきゃ、って限定しちゃう人生はもったいないよ」

<プロフィール>
古田新太……1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。大阪芸術大学在学中、劇団☆新感線公演に参加。以後、劇団員となり、観客動員数を増やし続ける。その後、多くのレギュラー番組や雑誌の連載を持ち、若者のオピニオン・リーダー的存在に。『あまちゃん』(NHK)、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)や、現在放送中の『下北沢ダイ・ハード』(テレビ東京)、『僕たちがやりました』(関西テレビ)、10月から始まる『民衆の敵〜世の中おかしくないですか!?〜』(フジ)など、人気ドラマにも数多く出演。テレビ、ラジオ、舞台と活躍中。

『ロッキー・ホラー・ショー』古田新太さんの衣裳にもご注目を!脚線美が見られます。

☆古田新太さん主演の舞台『ロッキー・ホラー・ショー』は11月7日から12日まで東京・Zeppブルーシアター六本木、16日から12月3日まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、福岡・宮城・長野・大阪を巡演する。東京公演のチケットは9月9日からPARCO STAGE スマホアプリ「パルステ!」ほかにて発売。

撮影/小倉雄一郎 インタビュー/簗場久美子