【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は9日、建国69年の記念日を迎えた。

 北朝鮮国内では6回目の核実験「成功」を祝う集会が各地で開かれるなど、核・ミサイル開発を国威発揚につなげようとしている。日米韓は、節目に合わせ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を日本上空を通過する形で太平洋側に発射させる可能性もあるとみて警戒している。

 3日の核実験強行を受け、トランプ米政権は、金正恩政(キム・ジョンウン)権の“生命線”ともいえる石油の禁輸を含む厳しい内容の国連安全保障理事会の制裁決議案を11日に採択することを目指している。北朝鮮外務省は「米国の制裁圧迫策動にわれわれ式の対応方法で応える」と、新たな軍事的挑発など対抗措置を示唆していた。

 韓国当局は、北朝鮮がいつでもミサイルを発射できる状態を維持していると分析しているが、9日朝現在、差し迫った兆候は見られないという。ただ、7月28日には、深夜にICBM「火星14」を発射、国際社会が警戒する日付や時間帯を避けて“奇襲”的に軍事的挑発を行う恐れもあり、監視を続けている。

 10月10日には朝鮮労働党創建72年の記念日を控えており、この間に新たな挑発に踏み切る可能性は高い。