米ラスベガスで開かれた米大統領選のテレビ討論会を終えたヒラリー・クリントン氏(手前右)とドナルド・トランプ氏(左奥、2016年10月19日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】昨年の米大統領選で民主党の指名候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官(69)が書いた、同選挙に関する告白本の抜粋の内容が出版に先駆けて明らかになった。

 その中でクリントン氏は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に敗北したのは自分自身の責任だと認めているが、同時にバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領や民主党候補指名を争ったバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領や他の多くの人々にも敗北の原因があると批判した。

 クリントン氏は、今月12日に出版予定の著書「What Happened」で「これは私の選挙戦だった。決定は私が下した」と記述し、大統領選敗北の責任は自身にあることを認めた。

 しかしクリントン氏は同時に、ライバルの政治家や見せ掛けの支持者、朝のテレビ番組の司会者といった他の多くの人々にも非難の矛先を向け、2016年の大統領選期間中に起こったことの大部分は同氏にとってコントロール不能だったとの見解を示した。

 今月7日と8日に米メディアで報道された同書の抜粋によると、クリントン氏は民主党予備選で大統領候補指名を争った社会主義寄りのサンダース上院議員について、「私の人格に対する当てこすりや非難」という手段で攻撃し、それにより「永続的なダメージ」と支持者の分裂を引き起こしたと非難した。

 クリントン氏はまた、オバマ前大統領がロシアによる米大統領選妨害について強い対応を取り、テレビがそれを伝えていれば自身の選挙戦の追い風になったかもしれないと指摘し、大統領選でクリントン氏を支援したオバマ氏に対しても不満をあらわにした。

 クリントン氏の著書を入手した米CNNによると、同氏は「(オバマ前大統領が強い対応を取っていれば)選挙期間中にさらに多くの米国人が(ロシアによる選挙妨害の)脅威に目覚めていたかもしれないが、今となっては分からないことだ」と述べているという。

 この著書のプロモーションツアーのためクリントン氏は今月18日から首都ワシントン(Washington D.C.)を皮切りに15都市を巡ることになっている。
【翻訳編集】AFPBB News