フランス代表ジルー、練習で技巧派レフティーのFKを右手一本でセーブ

 才能あるサッカー選手にとっては、ポジションという概念は不用なのかもしれない。 イングランド・プレミアリーグで、世界的ストライカーが練習ながら本職のGK顔負けの鋭いセービングを披露。クラブが公式インスタグラムで華麗なる“転身”を伝えると、「スーパーキーパー降臨」「素晴らしい動きじゃないか」「野獣だ」とファンに驚きが広がっている。

 その瞬間、彼の体は宙を舞った。素晴らしいスーパーセーブを見せたのは、名門アーセナルのフランス代表FWオリビエ・ジルーだ。

 アーセナルの公式インスタグラムに公開された動画には、ロシア・ワールドカップ欧州最終予選の厳しい戦いを終え、リーグ戦に向けた練習で汗を流すジルーの姿が収められている。映像は、スイス代表MFグラニト・ジャカがペナルティーアーク付近からフリーキックを狙い、ジルーがGKとしてそれを防ぎに行くというシチュエーション。技巧派レフティーとして知られるジャカがゴール左上を狙いすまして放ったシュートに、ジルーは鋭く反応して横っ飛び。身長192センチ・88キロの体を目一杯伸ばすと、右手一本で鮮やかにボールを弾き出した。

 練習場に響き渡る「バシーン!!」という快音。ジルーはすかさず起き上がると、クラブスタッフと思われる人物が構えるビデオカメラに向かい、“ドヤ顔”で「ペトル、誰? オスピ、誰?」と大声で叫んだ。

英メディアとファンも反応「チェフへ雄叫び」「素晴らしい動きじゃないか」

「ペトル」とは正守護神として君臨する元チェコ代表のペトル・チェフ、そして「オスピ」とは第2GKのコロンビア代表ダビド・オスピナのこと。フランス代表ではレギュラーを張るも、今季は公式戦すべてが途中出場と“不遇の時”を過ごすジルーが、「俺はここにいるぞ」とアピールするかのようなワンシーンを、英紙「デイリー・ミラー」は「オリビエ・ジルーがガナーズの練習で輝かしいセーブを披露した後、その座に就くペトル・チェフへ雄叫び」と大きく報じた。

 これにはファンもすぐさま反応を見せ、アーセナルのインスタグラムはたくさんメッセージで埋め尽くされている。

「スーパーキーパー降臨」

「素晴らしい動きじゃないか」

「奪う側だからこそ守れるものがある」

「私の予言だが、彼は次の試合で守護神として立ちはだかる」

「野獣だ」

「たった今、アーセナルは正GKの座を巡る戦国時代に突入した」

 軽快な動きを称えるコメントのほか、中には「ベンゲル、見てるか?」といったジルーにベンチを温めさせるアーセン・ベンゲル監督への“主張”も寄せられた。

 果たして、30歳のストライカーが見せた必死のアピールは実るだろうか。