九州電力は、再生可能エネルギー発電事業者に対する出力制御指令の訓練を、15日から計3回実施する。

 秋は太陽光による発電量が需要を上回り、需給バランスが崩れる可能性が膨らむ。九電は万一の事態に備え、同種の訓練を初めて実施する。

 訓練は15、20、21日に実施する。翌日の供給力が需要を上回ると見込まれるとして、九電管内の太陽光や風力発電事業者約2千社に、出力制御の指令をメールと電話で伝える。

 電力は瞬間瞬間の需給バランスが重要であり、供給過多によって、大規模停電が起きる可能性がある。特に秋は、冷房需要が急速に低減する一方、ソーラーパネルの発電量は、そこまで低下しない。

 九州管内の太陽光発電の接続容量(離島を除く)は、平成29年7月末で741万キロワットだった。直近の5カ月では毎月10万キロワット程度のペースで増加が続く。来年春にも、需給バランスを取る上での限界値、接続可能量(817万キロワット)に達するとみられる。

 九電送配電カンパニー電力輸送本部副部長の本郷賢和氏は「太陽光発電の伸びを踏まえると、今秋にも実際に出力制限を実施する可能性がある」との見通しを示した。