浄土真宗本願寺派の本山・西本願寺(京都市下京区)の阿弥陀堂と飛雲閣、唐門(いずれも国宝)の3施設で修復工事が行われている。

 今年7月から平成34年3月まで、4年9カ月をかけて塗装修理や屋根のふき替えなどを行う。

 修復工事が行われているのは阿弥陀堂・内陣の天井画と飛雲閣の屋根。唐門は来年6月から着手する。国庫補助事業として行われ、総事業費は約12億円。

 波の絵などが描かれた天井画は269枚(1枚90センチ四方)のうち190枚を修復。経年劣化で傷みがみられるため色を塗り直したり、剥落している箇所や亀裂の補修を行ったりする。

 飛雲閣は、こけらぶきの屋根のふき替えに加え、耐震診断も実施。唐門も屋根のふき替えを行うほか、金箔(きんぱく)や漆塗りの塗装修理などを予定している。

 8月28日には西本願寺で同寺の関係者や工事関係者が参加して修復開始式を開催。修復工事を始めることを阿弥陀如来に奉告する法要が営まれ、西本願寺の本多隆朗執行(たかおしゅぎょう)長は「時代を超えて再びその美しい姿を現し、皆様にごらんいただけるよう事業を進めたい」と述べた。

 このうち飛雲閣については修復工事の様子が9月20〜24日に特別公開される。伝統的な工法である、丸太を使った足場が組まれている状態の外観を見学できる。入場無料。問い合わせは同寺振興計画推進事務所(電)075・371・5181。