Google検索で「牛乳」と入力すると…

写真拡大

 調べ物をするのに便利なネット検索。必要な情報を探す時に、検索結果の上位からたどっていきますが、「牛乳」と検索すると「牛乳有害説」を唱える記事が上位に表示され、「かなり衝撃的」とツイッターで話題です。業界団体も「これは……」と困惑する内容とは。

【画像でさらに】「心筋梗塞招く報告ない」「乳がんの原因になる可能性は低い」 牛乳有害説に24の反論

上から2番目に「牛乳は超危険」

 「『牛乳』で検索したらかなり衝撃的な結果」。この書き出しで3日につぶやかれた投稿が、4千以上のリツイートをされています。

 実際に何が表示されるのでしょうか。大手検索エンジンのグーグルとヤフーで8日午後に調べてみました。

 グーグルでは一番上に広告が表示されましたが、その下の2項目については、ヤフーと同じ内容でした。ウィキペディアによる牛乳の説明記事と、あるネットメディアの記事です。

 このネットメディアの記事が、先ほどのツイートでも取り上げられていました。「牛乳は超危険!子供は絶対NG!がん・糖尿病・脳梗塞・心筋梗塞の恐れ」という見出しで昨年1月に配信された記事です。

 タレントの発言などを取り上げた記事ですが、確かにこの記事が上位に出てくるのは驚きです。牛乳の生産や流通に関係している人たちはどう感じているのか、酪農・乳業の業界団体「Jミルク」に話を聞きました。

10年前に登場の「牛乳有害説」、業界団体は反論

 「どうしてこのような情報が目立つ位置に掲載されるのでしょうかね……」。Jミルクの広報担当者によると、こうした情報は「牛乳有害説」や「アンチミルク」などと言われ、10年ほど前からたびたび議論になっているそうです。

 生産者である酪農家、牛乳・乳製品を製造する乳業メーカー、流通販売を手がける宅配所の各団体で構成されているJミルクでは、2013年から随時、アンチミルクに対しての反論をホームページに載せています。心筋梗塞説に対しても昨年3月、「牛乳・乳製品が心筋梗塞を招くことを示した報告はありません」と反論しています。

反論は同じページの下部に

 Jミルクによると、反論は科学的なエビデンスを示し、栄養学や食品科学が専門の大学教授の監修を受けて掲載しているそうです。農林水産省もアンチミルクなどについては、「科学的知見とはかけ離れていると認識している」という立場で、Jミルクと連携を取っています。

 しかし、Jミルクの反論はグーグル検索だと9番目に載っており、スクロールをしないと見つけられません。ヤフー検索でも同じような状況です。

業界団体「何とかしなければ」

 検索順位は、ページの見出しや中身にユーザーが知りたい情報が入っているかや文字数、サイトの更新回数など、さまざまな要素から総合的に判断する「アルゴリズム」によって決まっています。そして企業などは「SEO」と呼ばれる「検索エンジン最適化」という技術を使って、自社の情報を上位にする取り組みをしています。

 「アンチミルクは頭を痛めている問題なので、こうした情報が上位にあるのは何とかしなければいけない」とJミルクの担当者。どういった対策ができるか今後検討していきたいとしています。