良さは見せた柴崎だが、チームの組織がまだ完全に出来上がっていないため、彼の力が100パーセント引き出されるまでには至っていないようだ。写真は前節セビージャ戦前。 (C) Getty Images

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 9月8日(現地時間)、リーガ・エスパニョーラ第3節が行なわれ、ヘタフェは2-1でレガネスを下した。

 
 マドリードに所在するチーム同士のダービーマッチは、2節終了時点で1分け1敗・無得点のヘタフェを、アラベス戦、エスパニョール戦ともにクリーンシート(1-0)を達成しての開幕2連勝を果たしているレガネスがホームに迎えて行なわれた。
 
 ここまでの結果通り、試合はホームチームのペース。高いインテンシティーを持ってパスを繋ぎ、セカンドボールのほとんどを拾ったレガネスは、ボールポゼッションでヘタフェを大きく上回り、前半は大部分の時間を相手陣内で過ごす。
 
 6分には、CFゲレーロが右からのクロスを頭で合わせ、きわどいファーストシュートを放ったが、わずかに枠を外れた。
 
 対するヘタフェは、防戦一方。2列目のセンターに就いた柴崎も、守備では自陣深くまで戻って相手を追いかけ回して貢献するも、攻撃ではチーム自体がまともに攻撃のかたちを作れないため、ボールに触ることもできなかった。
 
 しかし、15分にようやく敵陣で初めてボールを得ると、ここでうまくコントロールしながら、前に走り込む味方へパスを通そうとする。これを相手DFにブロックされると、今度は迷わず右足を振り抜き、チームのファーストシュートを放った。
 
 このプレーでCKを得たヘタフェは、DFジェネがフリーでヘディングシュート。枠は捉えられなかったものの、決定機を作ったことで、ここからヘタフェの攻撃もわずかに活性化していった。
 
 レガネスはボールを保持して主導権を握りながらも、最後のところでアイデアに欠けて決定機を作るまでには至らない。一方のヘタフェは時折、反撃に転じて、こちらはフィニッシュまで持ち込むという展開で前半は進んでいく。
 
 そして39分、アウェーチームはCKからの流れでアラムバッリが30メートル近い位置からロングシュートをゴール右隅に突き刺して先制。ヘタフェにとっては今シーズンの初ゴール、そしてレガネスにとっては初失点となった。
 
 後半もレガネスがボールポゼッションで上回ることに変わりはないものの、ヘタフェの攻める頻度は前半よりも高くなっていく。ゴールを奪いたいレガネスが前に出たところで、逆にスペースを衝いて好機を掴む場面も見られた。
 
 63分、柴崎はヒメネスと交代。代表戦明けという悪コンディションながら、テクニックと巧みな身体の預け方などで溜めを作った他、上手い展開も見せ、さらにアマトとの連係などで見せ場は作ったが、攻撃の中心としては、ボールに触れる機会が非常に少なかった。
 
 試合は65分、振り出しに戻る。左サイドを抜け出したSBのD・リコが連続して強烈なシュート。どちらもGKグアイタが防いだものの、最後はこぼれ球をゲレーロが詰めてレガネスが追い付いた。
 
 活気付いたスタジアムの雰囲気に後押しされ、さらに勝ち越しを狙うホームチームは70分、ガブリエウが倒されてPKをゲット。絶好のチャンスを手にしたが、ゲレーロのシュートはコースが甘く、好反応を見せたグアイタに弾き返された。
 
 その後、ともにチャンスを作りながら、試合は終盤へ。83分、ヘタフェはアラムバッリがカウンターからの得点機を活かせなかったものの、直後のCKでこぼれ球を拾ったヒメネスが低い弾道の鋭いミドルをゴール左隅に叩き込む。
 
 痛快とも言える展開で勝ち越したヘタフェは、残り時間でホームチームにチャンスを作らせることはあったものの、今度は最後までリードを守り切った。
 
 今シーズン初勝利を敵地でのダービーで飾ったヘタフェ。次節は強敵バルセロナをホームに迎える。

【ハイライト動画】柴崎岳が先発出場!ヘタフェは今季初白星で次節バルセロナと激突|レガネス 1-2 ヘタフェ