中国の習近平(シーチンピン)指導部は、外交問題を総括する楊潔篪(ヤンチエチー)国務委員(副首相級)を12〜13日の予定で米国に派遣することを決めた。北京の外交筋によると、ティラーソン国務長官らトランプ政権高官らと、北朝鮮の核・ミサイル問題の対応などについて協議するという。

 中国は北朝鮮の6回目の核実験を受け、北朝鮮への制裁強化を受け入れる姿勢を示しているが、米国が求める石油禁輸などには慎重な姿勢を崩していない。習国家主席は「総合施策による永続的解決の道を求める」とし、対話路線の重要性を強調。楊氏はこうした姿勢を米側に改めて説明し、問題解決に向けた道筋について米側と意思疎通を深めたい意向だ。

 一方、米中関係では、トランプ氏が年内に中国を公式訪問する方向で調整が進められているほか、クシュナー大統領上級顧問夫妻が9月中にも訪中する計画も検討されている。楊氏はこうした一連の訪中計画についても、米側と協議を進める見通しだ。(北京=古谷浩一)