もうすぐ父親になるというときには、今まで感じたことがないような感情が津波のように押し寄せてきます。こうした父親の感情は、しっかりケアしておく必要があります。新しい家族を気持ちよく迎えられるよう、潜在的なストレスをあらかじめ減らしておきましょう。

多くの男性にとって一番の課題は、育児休暇をいかに勝ち取るかということです。昨今では、進んだ考えの企業や、マーク・ザッカーバーグのような影響力のある父親が増えています。また、ニューヨークなどのいくつかの州で、有給育児休暇プログラムが導入されはじめています。

あなたの職場が幸運にも、このパラダイムシフトを受け入れているなら、とてもすばらしいことです。残念ながら、私の会社はそうではありませんでした。息子が生まれた後、理不尽にも育児休暇が短縮され、結局は職を失ったのです。

おかげで、本当はどうすべきだったのかを身をもって学ぶことができました。ですので、父親に優しくない会社で働いている人がいれば、私の体験から必要なことを学んでくれればと思います。以下に、育児休暇を勝ち取るためのステップを紹介します。

1. 勇気を出すために育児休暇の統計を理解する

多くの父親が、育児休暇について残念な誤解をしています。私が体験したようなホラーストーリーを耳にしたり、仕事への意欲が足りないとみなされることを心配するあまり、育児休暇を求めることが、一か八かの危険な賭けのように感じているのです。

そんなプレッシャーからあなたが犯す最大の過ちは、育児休暇を求めないことです。これは感情の問題ではなく、合理性の問題です。最近の研究で、有給育児休暇制度の欠落が、従業員とその家族だけでなく、企業にとっても有害であることが示されています。

Failing its Familiesによると、カリフォルニア州の2人の経済学者(同州は有給育児休暇プログラムを採択した、たった2つの州のうちの1つ)が、育児休暇が企業にどのような影響を与えるかを調査しました。何百もの雇用主にアンケートを行なった結果、育児休暇が企業運営に与える影響は「非常に小さい」ことがわかりました。

多くの企業が育児休暇制度を導入したことで生産性(89%)や収益性/業績(91%)、売上(96%)に、そしてなによりも従業員の士気(99%)に「目に見える影響はなかった」と答えています。

さらに、Think Progressが報告した同様の調査でも、有給の育児休暇が従業員の幸福感と会社への忠誠心、働き続けたいという意欲を高めることが、明白に示されています。

まだ勇気が出ないなら、赤ちゃんの成長のことを考えてみてください。自然科学と医療分野で世界をリードする大学インペリアルカレッジ・ロンドンの最新の研究により、生後3カ月間に父親との接触が多い新生児ほど、24カ月時点での認知能力が高いことがわかりました。

生後の数週間を後からやり直すことはできません。誤解にもとづく罪悪感や、古くさい男らしさのイメージにとらわれず、二度と取り戻せない、かけがえのない時間に自分を捧げてください。私は、職を失ったとしても、あの時の決断は間違っていなかったと思っています。

2. 規約を書面で提示してもらう

私の会社は育児休暇に関する規約がありませんでした。1カ月の有給休暇と、その後さらに1カ月の在宅ワークが許されることを口頭で(ハグとともに)伝えられたとき、私はその寛大さに感激したものです。ですので、その内容を書面で提示してくれるようには求めませんでした。しかし、これが大きな間違いだったのです。

2週間後、私は、その月の終わりには職場に戻らなければならないと突然告げられました。抗議しましたが、あのとき口頭で言われた内容を証明する、いかなる文書も手元にありませんでした。

用心しすぎだと思うかもしれませんが、きっちり書面に残して認識を合わせておくほうが、あとで揉めるよりもはるかにましです。これは両者にとってメリットがあります。文字にした規約があれば、あとで会社の言うことがガラリと変わってしまった際に、合意した証明になります。また、同僚たちも、あなたがどれくらいの期間いなくなるのかを明確に把握し、準備することができます。

突然の降格とクビに備えて法的な権利を理解する

子どもの誕生を待っている夫婦は、子育ての本を読んだり、チャイルドシートを探すのに忙しいかと思いますが、育児休暇に関する法律や、政府の見解を詳しく調べることも重要です。

上司と話し合う前にこうした法律をよく調べてください。あなたの会社に育児休暇に関する規定がなかったとしても、法律によって保証される権利があることを理解し、その知識を有効に活用しましょう。

なかでも、職位と給与に関する項目を熟読してください。私の場合、職場に戻った際に、「部署が再編された」という理由で、職位の降格と減俸を通告されました。

幸運なことに、すぐ別の就職先を見つけることができました。しかし、会社の対応に腹が立つのは当然として、事前に法的なことをまったく理解していなかった自分自身に怒りを感じたものです。降格が告げられたとき、法的に企業には何ができて、何ができないのかを理解していればと悔やまれます。

とくに、生まれてくる赤ちゃんのことを考えるなら、事が起きてから慌てるよりも、事前にしっかりと準備をしておくに越したことはありません。

ほかの父親たちから話を聞く

また、雇用主と交渉する前に、同僚や、ほかの企業に勤める友人から、育児休暇について話を聞いておくとよいでしょう。彼らの体験談から、すべきこと、避けるべきことを学び、メモをとっておきます。

また、ほかの企業がどうしているかを理解することで、交渉を有利に進めることができます。さまざまな業界から幅広く情報を集めれば、あなたの雇用主が受け入れてくれる、新たなアプローチが見つかるかもしれません。

もう一度いいますが、既存の規約には書かれていない追加の内容を合意した場合は、文書で合意書を取り交わすことを忘れないでください。

業務引き継ぎプランを準備する

あなたが育児休暇で不在になる間、会社の同僚たちに余分な負担をかけることになるのを忘れてはいけません。育児休暇の日程をメールで知らせるだけではダメです。

子どもが生まれることを知らせたらすぐに、業務の引き継ぎプランをたて、同僚たちのサポートに対する感謝を示してください。そして、育児休暇の日程について合意ができたら、あなたの不在で影響を受ける同僚たちを集めて会議を開き、業務引き継ぎプランを説明します。

会議を始める前に、はっきりさせておくべきことがいくつかあります。

雇用主はあなたの交代要員を雇う予定ですか?事前に知らせるべき顧客はいますか?同じ部署で、あなたの育児休暇の間に職場を離れる人がほかにいますか?

同僚たちから質問を受け付ける時間も確保してください。職場を離れる前に、この会議を定期的に開くようにします。そうすれば、同僚たちも、あなたの不在期間を、安心してすごすことができるでしょう。

シナリオ通りにすごす

育児休暇に入るときは、仕事に少しでも関わっておきたいという誘惑を断ち切ってください。そのために業務引き継ぎプランをつくったのですから。

赤ちゃんは最初の数週間、ほとんど眠っていますが、それを余裕のある期間だと勘違いしてはいけません。眠っているとき以外の時間は「哺乳瓶を洗う」「洗濯をする」「新生児についての本を読む」など父親業に没頭してください。

もし、誘惑に負け、1件でもメールに返信してしまえば、育児休暇中でも仕事ができるというサインを送ってしまうことになります。あとは雪だるま式にメールがやってくるだけです。

もしそうなってしまったら、一切返信はせず、対応が必要だと思う案件に印をつけておきます。そして、育児休暇が終わり職場に戻る前に、そうしたメールを見直します。重要な案件は改めて対応すればいいし、おそらくそうでない案件もたくさん見つかると思います。きっと、個人的な時間をどうでもいいことに使わなくてよかったと、胸をなでおろすことになるでしょう。

Image: Ekaterina Shtern/Shutterstock.com

Source: The Official Website of New York State, Failing its Families, Think Progress, Science Daily,

Jesse Hagen - Lifehacker US[原文]