8日、韓国の盧武鉉政権などで統一部長官を務めた丁世鉉氏が、北朝鮮の度重なる挑発に対する韓国政府の対応について、日本の安倍晋三首相の名を用い厳しく批判した。写真は自民党ポスター。

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2017年9月8日、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権などで統一部長官を務めた丁世鉉(チョン・セヨン)氏が、北朝鮮の度重なる挑発に対する韓国政府の対応について、日本の安倍晋三首相の名を用い厳しく批判した。韓国・聯合ニュースなどが伝えた。

丁氏は7日、ソウルで開かれた朝鮮半島の平和と安定をテーマとした討論会に出席、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がロシアのプーチン大統領との会談で北朝鮮への原油供給の中断を求めたことについて「文大統領は完全に安倍のようになりつつある」と強く批判した。また、「北朝鮮の一挙手一投足に対し大統領が直接仕返しをするように超強硬な指示を下す姿は見られたものではない」と指摘、「日本でもない韓国の外交部が国連の対北朝鮮制裁を先導などしようものならどうなることか。われわれは中間路線をただ行けばいいのだ」と主張した。

丁氏の批判の矛先は文氏を補佐する参謀陣にも向けられた。丁氏は、文大統領が北朝鮮による6回目の核実験の直後に開いた国家安全保障会議(NSC)で「最も強力な対応策」を講じるよう指示したことに関連し、「大統領の周りにいる人たちが間違っている」と指摘、「なぜ大統領をそう最前線に立たせるのだ?このまま放っておけば(南北関係は)戻ることのできない橋を渡ることになってしまう」と懸念を示した。

丁氏が安倍首相の名を挙げたことは韓国ネットユーザーの間でも話題になり記事には多くのコメントが寄せられているが、「全体的に同感」といった声は少なく、「安倍化?批判するにしてもずいぶんひどい言い方だな」「自分の思うようにいかないからって『安倍みたいになっている』なんて断定的に言っていいのか?僕からすれば丁氏の考えがおかしいと思う」と否定的な受け止めが大勢のようだ。

また、「文大統領は違うと思ってたのかもしれないけど、もともとああいう人なんだよ」「文在寅は安倍というより金正恩(キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長)に例えるのが正しい」と別の指摘をするユーザーや、「そういう自分は統一部長官の時に何をやったの?」と丁氏に対する批判もみられた。(翻訳・編集/吉金)