【今週のボヤき】

人間関係をとるか、好きな仕事をとるか、迷っています。

仕事自体は楽しいのですが、職場の人間関係が悪くて転職をしようか迷っています。長年憧れていた仕事にやっと就くことができて、仕事自体はやりがいを持って取り組めているのですが、いかんせん職場の人間関係があまりよくありません。

気がつくと、仕事そのもの以外の部分で消耗していることも多く、精神的なストレスがたまる一方です。せっかくやりたいことができている環境を捨てるのはもったいないとは思うのですが、前職の上司から「戻ってこないか?」と言われていることもあり、転職をしようか迷っています。ちなみに前職に戻ったとしても、今ほど自分がやりたいことをできる環境ではありません。

「和を重んじる」環境がストレスの元

とくに日本人の人間関係は複雑怪奇でめんどくさいと言われていますね。その原因は「和を重んじる」という日本人らしい発想。

真実よりも協調性を大事にしてしまう人間関係では言いたいことが言えないんですよね。

本来ならば違う意見を差し出し合いディスカッションすることでお互いに知識を深め合い高め合っていくものなのですが、和を重んじる人間関係の中では「違う意見=悪感情」として捉えられることが多く、話し合いどころか和を重んじるが故に和を乱す者はその和から爪弾きにされてしまうことも少なくありません。

和に爪弾きにされないためには和に従うしかなく、自分の意見は自分の中で圧し殺さないといけないのが大きなストレスになってしまうわけですね。

人間関係のストレスのほとんどが和を重んじるが故の弊害で、その和の中では違う意見に触れることもなく、本当の意味でのディスカッションもできず、自分を向上させる養分のない中でストレスを蓄積させるだけの毎日になってしまうんです。

自分の言いたいことを言うためにはまず偉くならなければいけないのが和を重んじる環境であって、それまでは例え間違ったことであっても和に従わなければいけないんですよね。

その我慢を美徳とする風潮もどうかしてると思いますし、何より和を重んじる環境ほど非生産的なものはないんですよ。

人間関係に悩まされる職場の特徴は…

仕事というのは生産性を上げてナンボのものであって、そのためには違う意見や違うやり方を差し出し合い議論を重ねていかなきゃならないものなんです。

それが本来あるべき仕事の人間関係であって、過剰に和を重んじる精神は仕事においては邪魔でしかないものなんですよ。

学生時代の友達感覚の延長で社会人の人間関係を築こうとしている人が多い職場では人間関係に悩まされることが多いようです。

確かに人間関係は大事なものなのですが、それは和を重んじることとは異なります。

違う意見や違う感性を尊重し合うことができる関係、その関係が大事であって、一色に染まらなければ疎外されてしまうような人間関係なら真っ先に捨てなければいけないものなんですよ。

その仕事をしている自分は好きですか?

仕事をしていく上で最も大切なことは「その仕事が好きかどうか」ではありません。

「その仕事をしている自分が好きかどうか」というのが最も大事なポイントです。

どんなに好きな仕事をしていても、人間関係等のしがらみでその仕事をしている自分がイヤになったらもう辞めどき。

好きな仕事というのは自分を好きになるための触媒に過ぎません。

人としての最終的な目的は「自分を好きになること」ですから、どんな仕事でもその仕事をしている自分が好きになれば勝ちなんですよ。

今の職場を辞めようかと迷ったら、今の自分が好きかどうかで判断してください。