「1年つきあっている彼に『距離を置きたい』と言われました。別れたいということなのか、ホントに距離を置いて、月に1度しか会わない関係にすればいいのか? 距離を置くって、どうすることなのでしょうか?」

今回はこのご相談にお答えしたいと思います。

■彼は「混乱しているだけ」なのかもしれない

なかなかオトナな彼ではないかと思います。恋愛を白か黒かのいずれか、としか見ることができない人は、「つきあう」か「別れる」かという判断しかできず、「その中間」という発想がありません。中間というのは、まさしくこの「距離を置く」ということです。

相手と距離を置いて、じぶんが今置かれている場所を再確認する、相手が今置かれている場所を再確認する、そしてふたりの距離を再確認して、しかるべきときになれば結論を出す。つまり「待つ」ことができる、というのは、オトナです。子どもには待つことができない。

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質問にある「どうすればいいのでしょうか」というのは、この「待つこと」に関することではないかと解釈しました。あなたは彼のことが好き、だから「待つことなく」週1でも週2でも、彼に会いたい。でも彼は、時間も距離も置きたい、と言う。

あなたが待てない性格なのであれば、別れるしかない、ということですよね。

■待つという時間を経ないと育たないものがある

もしあなたが待てる性格であれば、あるいは待つことをこの機会に学んでもいいと思えるのであれば、文字通り、彼と距離を置いてみてはいかがでしょうか。なぜなら、今後の人生において、待つことって、すごく大切になってくるからです。

たとえば夜はすぐに朝にならないですよね。東雲(しののめ)とか、曙(あけぼの)といった、いわば中途半端な時を経て、夜は明けます。この、あいまいな時間がないと、物事は育たないから、中途半端な時間があります。あります、というか、おそらく神様がそのようにこの地球をお造りになった。

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彼のことが好きだと、「距離を置きたい」と言われたら、「わたしのことが好きじゃないってこと?」と思って、おおいに焦ると思います。好き、ゆえに焦る、というのは、心のありようとして、非常に素直でいいことだと思います。

でも、オトナはそこで知恵をつかいます。待つという時間を経ないと育たないものがあると知っているから、知恵をつかいます。つまり、みずから進んで距離を置き、そのときに「なにをするべきか」考えるのです。

ただぼんやりと、彼からなんらかのアクションが来るのを待つだけ、という選択が必要なときもありますが、たとえば週に1回くらいは、彼の仕事を応援する旨のLINEをするとか、なんらか、「彼の人生そのものを応援したい」という気持ちが伝わることをする。これもれっきとした「知恵」です。

「距離を置きたい」と思っている男子って、わりとじぶんでじぶんのことがパニックになっていることが多いです。冷静にじぶんが置かれている場所を、広く、手探りで知りたい、「見る」だけではなく、手触りを感じることで、じぶんの「今」を把握したい。こう思っているのみで、「彼女のことが100%嫌いになった」と思っていることって、少ないように思います。

ときに、時間だけにしか解決できない問題が起こります。時間を信頼することで、物事は一定の解決をみます。(ひとみしょう/文筆家)

(愛カツ編集部)