マーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

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シーズン最多代打95打席を記録、絶妙なバットコントロールで26本目の代打安打も

 米大リーグのマーリンズイチロー外野手が7日(日本時間8日)、敵地ブレーブス戦の8回に代打で登場し、一時勝ち越しとなるタイムリーヒットを放った。今季のシーズン代打打席数をメジャー新記録の「95」に伸ばすとともに、ジョン・バンダーウォール(1995年)が持つシーズン最多代打安打数「28」まであと2本と迫り、敵地アトランタのテレビ局も「新記録、また新記録、また新記録」と驚嘆している。

 4-4で迎えた8回2死二塁の好機で背番号51が登場。すると、試合中継を行っていた米テレビ局「FOXスポーツ・サウスイースト」の実況は、「代打イチロー」の好調さを紹介した。

「イチロー・スズキの登場です。昨晩(ナショナルズ戦で)代打安打を放ち、代打安打数は25本。1シーズンにおけるマーリンズの球団記録を更新し続けています。イチローがメジャーで代打安打ランキング1位です。2位に10本差ですね」

 リーグの代打安打数ランクで2位に10本差と圧倒的な勝負強さを示すイチローは、ブレーブスのホセ・ラミレスが投じた外角低めに沈む変化球にバットを合わせた。

「三塁後方に小さなフライです。これはトラブルだ。取れない。ランナーが生還します。(レフトの)レーン・アダムスの目の前に落ちました。イチロー・スズキは完璧にテキサスヒットをコントロールし、ブライアン・アンダーソンが生還しました」

 打球は三塁手、遊撃手、左翼手の中間地点にポトリと落ちるテキサスヒット。イチローならではの絶妙なバットコントロールに実況の口調も思わず熱を帯びた。

限られたチャンスでの新記録ラッシュに解説者もため息

「95打席目です。ラスティ・スタウブを抜きました。1983年に達成した記録です。イチロー・スズキにとっては新記録、また新記録、また新記録です。このヒットで(通算)3072安打になりました。次はキャップ・アンソンで3081安打です」

 実況に続くように、解説を務めた元MLB選手のジョー・シンプソンも、「チェンジアップをバットの先に当てました。なんとか届かせました。(彼は)3000本安打を放っています。中にはこういう当たりもあります。そして、(ブレーブスにとっては)痛手になりました」とため息混じりに語った。

 メジャー通算安打数でも歴代21位のアンソンまであと9本、今季の代打安打数でもバンダーウォールが持つメジャー最多記録28本まであと2本と“代打キング”を射程圏に捉えたイチロー。「メジャー最強」と称されるジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチ、マルセロ・オズナの外野手トリオが大きな故障なく成績を残しているなか、限られたチャンスで新記録ラッシュを見せる43歳は、敵地メディアさえも魅了している。