先月俳優クリス・プラットとの離婚を発表した女優アンナ・ファリス。最近もレッドカーペットを一緒に歩いていたし、クリスがハリウッドで殿堂入りした時もアンナと息子が応援に駆けつけていたこともあり、世間のショックは計り知れない。

"おしどり夫婦"だと言われていた2人が離婚を発表後、アンナは「自分のことを100パーセント応援し、評価してくれない人と結婚を続けるには人生が短すぎる」とコメント。そして、<コスモポリタン アメリカ版>は10月に出版されるアンナの自叙伝『Unqualified(原題)』からアンナが女同士の友情について書いている部分を紹介。

クリスが前書きを書いた『Unqualified(原題)』。その中でアンナはクリスのことを親友だと思っていないと明かした。

「20代の頃の私は、男友達が多いことがクールだと思ってた。でも、それって女友達が多いことはダメだって暗に言っているんだって気づいたの。自ら、同性の価値を下げていたんだなって」
「女友達が少なかった理由は、私が男の人と気が合うからじゃなかった。全ては私には怒りが溜まってて、嫉妬をしていて、過度に男友達のことを誇りに思っていたから」
「私は女友達に囲まれることを避けてきたの。若い頃、何度も後ろからブラ紐をパチンと弾かれたわ。すごく小さなことに聞こえると思うけど、恥ずかしがり屋の高校生で、ただ普通に1日を過ごしたい女の子にとってはそういう注目を浴びることは辛いの」
「だから、女友達の大切さを知るのに時間がかかったのよね。女性と競争するのではなく、オープンに話すためには、すごく素直にならなくちゃいけない。常に競争をしているハリウッドでは特に難しいことだった」
「そんな私に一度『クリスという親友がいるのだから女友達は必要ない』という人がいたの。でも私はそれを信じなかった。『パートナーこそが親友』という考えは過大評価されていると思う。私は、パートナーと友人に対して果たす役目は別だと考えてるの。例えばある人といれば話す役を買い、別の人といる時は聞き手に回る。あるいは、寂しい時に話す相手、仕事の愚痴をこぼす相手、幼少時代から過ごしてきたから続いている関係、なんてのもある」
「今は、一握りの腹心の女友達がいる私はラッキーだと思うわ。それは共演者や地元の友人、幼馴染よ」
「だけど、俗に言う『親友』って本来とは違う意味を持つんじゃないかしら。よく考えられている意味での『親友だと』、1人の友人にものすごいプレッシャーがかかる。いろいろな人と親密な関係になってもいいはずだわ。それに友達をランク付けするなんて、小学生じゃないんだから、もってのほかよ」

アンナが明かした、友情に関する人生観。耳が痛い人もいるのでは…? 日本では"マウンティング"なんて言葉も流行るほど、女性同士の友情については議論されてきたけれど、まずは自分から心の扉を開いてみるのも大切なのかも。