大阪合宿で気迫溢れるプレーを見せていたU-18日本代表候補FW中村駿太

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 2年後は主力としてU-20W杯に出場する。昨年のAFC U-19選手権準決勝で2ゴールをマークするなどU-19日本代表のアジア制覇を経験したFW中村駿太(青森山田高)が、世界への再挑戦をスタートさせている。

 中村は今春、柏U-18からより自分自身を成長させることを目指して青森山田高へ加入。加入直後からエースストライカーとしての役割を果たしてプレミアリーグEAST首位を争うチームに貢献してきた。

 一方で、U-20日本代表チームへのアピールが不足し、今年5月のU-20W杯メンバーに食い込むことはできず。世界大会でプレーする機会を掴むことはできなかった。悔しい思いを持ってきたが、来季からのモンテディオ山形加入が決まり、また新たな活力を持ってU-18日本代表候補大阪合宿(9月4日〜6日)に参加したFWは、見ている側にも伝わるような気持ちの入ったプレーでアピールをし続けていた。

「ワールドカップは青森山田でメンバー発表も試合も全部見たんですけれども、凄く悔しかったというか、一緒にアジアを戦った先輩方が世界相手にアジアと違うレベルのアフリカ勢やヨーロッパ勢、南米勢相手に逞しく戦う姿を見て行きたかったなという思いと、今の自分の実力では行けないのも当然だなという思いの2つがありました。(力が足りず)もう一皮剥けたいなという思いがあって青森へ来ている。今、(アジア予選、世界大会に)出たいなと強く思っています」

 昨年、アジア王者の一員となったとは言え、「自分が貢献したかなと言ったら、そういうのは無い。自分が活躍したというのはない」と言い切る。先輩たちの力によって結果的に自身も得た栄誉。だからこそ、「一回その経験をしているからこそ、大会の雰囲気なども知っているので、もう一回出たいという気持ちは雰囲気を感じていない人よりは強い」と語る中村は11月の1次予選から始まる次回のアジア予選で堂々と「予選突破に貢献した」と言えるような活躍をして、先輩たちのように世界で逞しく戦うことを目指している。

 今回のU-18代表候補合宿ではボールを引き出す動き、裏への抜け出しを連続して行っていた姿が印象的だった。そして登録170cmのFWは大柄な選手の懐へ潜り込むように前進し、シュートを連発。今回、11対11のゲームで得点することはできなかったが、よりコンビネーションを高めて、より良い形でボールを受けて結果を残すつもりでいる。

 日本一を期待されたインターハイは3回戦で敗退。進路や自分のプレーのことで考えすぎたり、悩んでしまったりしたことで夏は消化不良に終わってしまった。だが、進路が決まった最近はリラックスもしながら、目の前の練習、試合に臨むことができているという。「進路が決まったのでもう周りの目を気にすることはないというか、決まったので今後は腰を据えて自分の成長、チームのために全力をつぎ込めるのかなと思っています」。今は全力でゴール、勝利への思いをプレーで表現し続けること。小学生時代から注目されてきたFWの勝負はこれからだ。

(取材・文 吉田太郎)