U-18日本代表候補合宿で突破を見せるMF佐々木大樹

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 がっしりとした肉体と丸刈り、そして球際で見せる力強いボールをキープからは一見、身体系のアタッカーというような印象を抱いてしまう。本人によると、実際にそう見られることも多いようだ。だが、同時に、狭いスペースでも正確なボールタッチでボールを収めて繋ぎ、プレスが緩ければ難なくターンして前進し、チャンスメーク。U-18日本代表候補のMF佐々木大樹(神戸U-18)は「どっちかと言われると、ボクもあんまり分からないんですけど、好きなのはフィジカルというよりはテクニックで相手をいなすことです」というアタッカーだ。

 先日、神戸トップチームへの昇格が発表されたばかりの注目MFは、今月4日から6日まで開催されたU-18日本代表候補大阪合宿に参加。「やれるっていう自信にこの合宿はなっているかなと思います。ボールのキープだったり、裏に出すパスだったり、自信もってできているのかなと思います」と振り返ったように、その技術力の高さをピッチで表現し続けていた。

 ゲーム練習でSH、そしてトップも務めた佐々木は、腰を落としてDFのチャージを食い止めて見せるなど力強さも発揮。そして、島根出身で高校進学時に神戸U-18に加入した佐々木は、神戸U-18のトレーニングを重ねて自身の武器にしたという狭い局面でのプレーを、世代トップレベルの選手たちの中でも堂々と表現している。

 

 U-18代表のトレーニングでも攻守の流れを生み出していた佐々木は、5月のU-20W杯で世界と戦った先輩DF藤谷壮に続いて、自身も年代別日本代表の主力の座を掴むことができるか。「ヴィッセルの先輩として出てもらって誇りに思うし、それを越えられるように頑張らないといけない。アピールして、またアジア予選に呼ばれるようにチームでも頑張って、いずれトップでレギュラー活躍できるように成長していけたらいい」と意気込んでいた。

 今回のU-18日本代表候補合宿には来季からチームメートとなるMF郷家友太(青森山田高)も参加。「結構ポジションも被っているところがある。自分のできることをしてメンバーに最後まで残りたいのがありますね」と今後チームでもライバルとなる存在に負けず、存在価値を高めていくつもりでいる。

 前日、そして合宿最終日のゲームではシュート精度を欠いてしまう部分が見られた。キックは特長の一つだが、シュートシーンになると力んでしまう部分を反省。ロナウジーニョに憧れ、「とにかく相手をいなせるというか、相手にボールを触らせないような、どんな狭いところでもコイツのボールとれへんなというようなプレー」を目指すMFは課題もしっかりと改善して、神戸、U-18日本代表にとっても重要な存在になる。

(取材・文 吉田太郎)