CB角田涼太朗ら初招集組もアピールした3日間

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 19年U-20W杯を目指すU-18日本代表が4日から6日まで大阪府内で候補合宿を行った。合宿最終日の6日は、午前に1時間強の時間をかけて10対10などを実施。影山雅永監督からプレーにかかわり続けること、テンポの部分などを指摘されながらのトレーニングを経て、選手たちは今合宿最後のアピールチャンスとなった午後練習、20分×2本の“青白戦”で力を出し切ろうとした。

 合宿初日は初代表組に硬さも見られたが、最終日は3日間求められてきたサポートしてプレーにかかわり続けること、常に連動していくこと、そしてプレー強度の部分という最低限やるべきこと、「U-18日本代表のスタンダード」を表現した上で、各選手がそれぞれの良さを出そうとしていた。

 99年の早生まれ選手としてリーダーの自覚を持つMF齊藤未月(湘南)がピッチの至るところに現れて相手にプレッシャーをかける。味方をサポートして奪われたボールをすぐに奪い返したり、こぼれ球を拾って鋭く前進したりするなど、この日も一段階上のプレーを40分間通して発揮していた。

 また、合宿期間中にチームメートとのコミュニケーションを取ることを入念に行っていたというMF山田康太(横浜FMユース)や狭いスペースでも自信を持って技術力を見せるMF佐々木大樹(神戸U-18)、鋭い突破を見せていたMF杉浦文哉(名古屋U-18)らが前日同様に存在感を示せば、昨年のAFC U-19選手権優勝メンバーであるFW中村駿太(青森山田高)が気迫十分の動きでボールを引き出し、キープしてシュートへ持ち込もうとしていた。

 初招集組も負けていない。CB角田涼太朗(前橋育英高)が幅広いカバーリングや打点の高いヘッドを見せ、CB中村勇太(鹿島ユース)はCB谷口栄斗(東京Vユース)とのコンビで1点もゴールを許さなかった。

 そして、FW町野修斗(履正社高)が決定的な左足シュートや突破からのラストパスで攻撃力を発揮するなど、影山監督から求められていた「何ができるのか」を表現する。前日の“青白戦”よりも動きの良い選手が多いように映った40分間。唯一のゴールは2本目4分に生まれる。右SH杉浦が前方に空いたスペースを見事に縫うドリブルで相手の守備網を破り、最後はタイミング良く抜け出したMF郷家友太(青森山田高)がゴールを決めた。

 27名という大人数を集め、99年生まれ世代の戦い方、目標を共有した3日間の合宿が終了。今回招集されなかった8月のSBSカップ国際ユース出場組やFW安部裕葵(鹿島)、GK大迫敬介(広島ユース)ら世代トップクラスの実力者を加えた中からカタール遠征(今月21日〜)、11月のAFC U-19選手権2018予選(モンゴル、19年U-20W杯アジア1次予選)メンバーが選考される。

 昨年、“飛び級”でU-19日本代表に選出されてアジアを戦った中村駿も「僕自身、何が確約されている訳ではないですし、FWも今回来たメンバーもそうですし、いい選手がいっぱいいて差もないし、絶対に負けられないという強い気持ちでいる」と語っていたが、チャンスを掴むために、17歳、18歳の選手たちは今回学んだ「U-18代表のスタンダード」を忘れずに日々貪欲に成長を目指し、またピッチでアピールする。

(取材・文 吉田太郎)