給水タイム中に指示を出すバヒド・ハリルホジッチ監督

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[9.5 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 決定力不足を嘆きながらも、選手を責めることはしなかった。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は「(試合後に)試合のデータも見たが、8つのチャンスがあった。8つのチャンスがあれば、点は取らないといけない」と指摘。「多くの決定機をつくることはできた。ただ、最後のフィニッシュのところが欠けていた」と、チャンスをつくりながら決め切れなかった試合展開を悔やんだ。

 一方で「この姿を見て、失望はしていない」とも語った。W杯出場が懸かる相手とのアウェーゲーム。6万人を超える観衆が詰めかけたスタジアムは異様な雰囲気に包まれ、高温多湿の過酷な気候条件も重くのしかかった。

 サウジアラビアは中東での連戦で中6日。日本は中4日のうえ、長距離移動もあった。後半は運動量が落ち、サウジアラビアに押し込まれ始めた時間帯で失点。「デュエルで相手に食らいつく姿が減っていった」と感じていた指揮官は「疲労もあった。移動、暑さ、湿度の影響かもしれないが、爆発力がなかった」と、その理由に言及した。

「しかし、勝利に限りなく近いところまで行った。敗戦に値する内容ではなかったかもしれない」。8月31日のオーストラリア戦(2-0)でW杯出場を決め、最大の目標は達成していた。「もしかしたらモチベーションのところで相手のほうが高かったというのもあるかもしれない」というのは否定できない事実だろう。

「オーストラリア戦のような試合を、短い時間でもう一度再現するのは難しかったかもしれない」。そう選手をかばうハリルホジッチ監督は「このチームにはまだまだ伸びしろがある。W杯までにもっともっと成長していきたい」と、来年の本大会を見据えた。

(取材・文 西山紘平)


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