ヘディングシュートを狙うFW岡崎慎司

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[9.5 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 ただの消化試合ではなく、自分自身の存在価値を示すための重要な試合だった。日本代表FW岡崎慎司(レスター・シティ)は3トップの中央で4試合ぶりに先発。「暑い中、3回ぐらいチャンスがあった。そこで決めることが目標だった。今日はそこだけだった」と貪欲にゴールを目指したが、無得点のまま後半22分にベンチへ下がった。

 この日は故障から復帰間もないFW大迫勇也がベンチ外。ハリルホジッチ監督は「大迫がメンバーに入っていなかったのは岡崎と杉本にチャンスを与えるためだ。よりフレッシュな選手を入れること、他の選手に機会を与えるという2つの理由だった」と説明したが、3月28日のタイ戦以来となる先発出場を果たした岡崎には何よりも結果が期待されていた。

 前半5分にはFW原口元気のパスからPA内に走り込んだが、シュートは打ち切れず。その後もセットプレーを中心にチャンスをつくったが、点を取り切れず、0-0のまま後半に入ると、徐々に運動量が落ち、後半18分に先制を許した。

「前半は自分たちのプランどおりにいったけど、決めるところで決めないといけなかった。先制されて引かれると、攻撃が雑になる。暑さもあって、途中から前に行けず、攻撃のクオリティーを発揮できなかった」

 勝てばW杯出場が決まるサウジアラビアは先制後、一転して引いて守り、露骨な時間稼ぎで時計の針を進めた。「引いた相手に対しては、2次予選のときから課題があった。0-1になってからは回し方も何となく回しているだけで、明確にこういうふうにしようというのがなかった」。失点後の後半15分にはMF井手口陽介の左クロスに岡崎がヘディングで合わせる場面もあったが、枠を捉え切れず。その後はチームとしてもチャンスらしいチャンスがなかった。

「あのヘディングが入っていれば、それでオーケーだった。チームを助けることができなかった」。国際Aマッチ通算51ゴール目はならず、チームも敗戦。得点だけにこだわってプレーしたストライカーは無念の途中交代に悔しさを隠さなかった。

(取材・文 西山紘平)


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