アンカーの位置でプレーしたMF山口蛍

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[9.5 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 3ボランチの弱点の一つである、アンカーがつり出されたときのスペースをサウジアラビアにうまく使われた。後半18分に与えた決勝点の場面について、アンカーで先発したMF山口蛍(C大阪)は「失点シーンは自分がつり出されたスペースを使われた。真ん中のところで相手のほうが人数が多く、そこにうまく対応できなかった」と指摘。「サウジが後ろからつないできていたのをうまく前からハメにいけず、相手に持たれたままズルズル引いてしまった」と振り返った。

 要因は高温多湿の気候面だけでなく、両チームの試合間隔の違いや、長距離移動を含めた疲労もあった。サウジアラビアが中6日だったのに対し、日本は中4日。しかも中東で連戦だったサウジアラビアに対し、日本は約12時間のフライトという長距離移動に時差もあった。ただ、疲労そのものが問題なのではなく、「環境や(体の)コンディションに応じた戦い方ができていなかった」ことが問題だったと山口は言う。

 W杯本大会までに修正できる部分は多いはずだ。「前回(ブラジルW杯)の自分は予選を戦ってこなかったから課題が見えなかったけど、今は予選を通じて戦ってきたことで良い面、悪い面がいろいろと出たと思う。本戦に向けてそれを修正してうまくやっていきたい」。克服すべきものが何であるかは明確に捉えられているようだ。

 今後、目指していくべきと考えている方向性について、「臨機応変に戦う力を身につけていくこと」とも語った山口。ブラジルW杯とは違う日本代表をロシアで見せるための日々は、ここから始まっていく。

(取材・文 矢内由美子)


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