悔しさを隠さないFW原口元気

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[9.5 W杯アジア最終予選 日本0-1サウジアラビア ジッダ]

 2試合ぶりに先発した日本代表FW原口元気(ヘルタ・ベルリン)は4-3-3の左ウイングの位置で立ち上がりからアグレッシブな動きを見せた。しかし、気温32度、湿度75%という予想以上の蒸し暑さに「最初の10分でこれはしんどいということで、チームとしてある程度引くという展開になった。ボールを取ったとしても低い位置だったし、取ったあとのイメージも共有できていなかった」と、難しい展開を余儀なくされた。

 それでも前半はMF井手口陽介、DF長友佑都と左サイドのユニットがうまく機能し、CKも含めていくつものチャンスをつくった。だからこそ、「僕もチャンスがあったし、セットプレーでもチャンスがあったのになかなか決め切れなかった。敗因があるとすれば決め切れなかったこと」と、自戒を込めて言った。

 対応の難しい試合ではあった。ジッダに着いてからの練習時の気温は28度程度だったが、本番ではキング・アブドゥラー・スポーツ・シティの構造が地面を掘ったすり鉢状で、風の抜け道がないため、想像を超える厳しい気象条件になった。

「どれだけコンディションの良い選手がそろっていても、これでは前からは行けない。そうなったときに難しさを感じたのは確かですね」と唇を噛む。それでも敗戦から学んだこともある。「ここまで悪い気候条件で試合をやることはこの先ないとは思うけど、相手に引かれたり、戦いにくい相手が来たときにどう戦うかは考える必要がある」。

 日本にとって初めてと言えるほど、猛烈なアウェーでの試合になった。その中で「ホームのサウジアラビアがよく焦らず、我慢強く戦ったと思う」と素直に称えた原口。「でも、『はい、負けました』で片付けたら、W杯でも『はい、負けました』で終わってしまう。この負けを生かさないといけない」と、9か月後を見据えた。

(取材・文 矢内由美子)


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