うめざわ・とみお=1950年11月9日生まれ、福島県出身。1歳5カ月で初舞台を踏み、以降、俳優として多彩な役柄を演じる一方、舞踊では妖艶な女形で「下町の玉三郎」の異名をとる

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大衆演劇の大スターでありながら、今や“芸能界のご意見番”としてバラエティーに引っ張りだこの梅沢富美男が、トーク番組のホストに初挑戦! 「梅沢富美男のおこごと酒場」(BS日テレ)は、ゲストと共に酒を酌み交わしながら本音トークを繰り広げる対談番組だ。収録を終え、ほろ酔い気味の梅沢を直撃した。

「梅沢富美男のおこごと酒場」(BS日テレ)。梅沢富美男と望月理恵が都内の3軒の酒場を訪れ、各店で研ナオコ、斉藤暁、柄本明をゲストに迎えて、ざっくばらんな本音トークを展開!/©BS日テレ

「普通のトーク番組はやりたくなかったんだ。ゲストの方の生き様や人生の背景が見えてくるような、大人の会話をしようよっていう番組だね。想像以上に盛り上がったな。もし、またやらせてもらえるなら、スポーツ選手とかフリーに転身したアナウンサーとか、自分とは全く別の世界の人に話を聞いてみたいね」

ワイドショーなどで披露している、歯に衣着せぬ“梅沢節”はこの番組でも健在。だが彼は意外にも、数年前まで“コメンテーター”の仕事依頼は全て断っていたのだとか。

「ある日家に帰ったら、うちの女房が友達と一緒にワイドショーを見て、『この男は最低ね』とか毒づいてるわけ(笑)。それを見て『あ、こいつらの代弁なら俺にもできそうだな』と思って。それでコメンテーターの仕事も受けるようになったんだよ」

そうしたきっかけからか、彼の毒舌は“芸能界の常識”ではなく、“一般常識”を物差しにしているようだ。

「とにかく常識がないヤツが許せないんだ。不倫がこれだけ責められるこのご時世、常識があったら普通は控えるでしょ? 俺だって控えてるんだから(笑)。芸能人の不祥事も、『芸能界じゃこれが当たり前』なんて思ってるからダメなの。自分が芸能人だからこそ、周りで支えてくれる人たちに迷惑を掛けられないっていう真っ当な感覚を持ってなきゃ」

また「テレビ界には今、はっきりものを言う人がいない」と彼は言う。

「だから俺みたいに何でも正直にしゃべっちゃうジジイが新鮮に映るんだろうね。そもそも俺は大衆演劇が本業だからさ、テレビの世界に媚を売る必要なんかないし、いつ番組を降ろされたって構わない。ネットの反応が怖い? いや、あれはただの感想文だもん(笑)。『老害』とか、『炎上タレント』とか、いろいろ言われてるのは知ってるけど、嫌い嫌いも好きのうち。全く気にしてないよ」

そんな破天荒ぶりとは裏腹に、お笑い番組では、若手芸人にイジられることもいとわず笑いを取り、「プレバト!!」(TBS系)では俳句や料理の才能を披露するなど、タレントとしてさまざまな顔を見せている彼。

「バラエティーは番組によってそれぞれの色がある。俺は役者だから、その色に合わせて演じ切ってる感覚なんだ。それが嫌なら出なきゃいいわけで、出る限りはその番組が面白くなるように力を尽くさなきゃ。この前も、ファストフード店でスタッフ40人分の昼飯を注文したら、店員のお姉ちゃんに『店内でお召し上がりですか? お持ち帰りですか?』って聞かれた、という笑い話があってね、ある番組で話したんだけど、本当は俺、『お姉ちゃん、店内はおかしいだろ』って普通に言っただけなのに、話を面白くしようとして『店内で食えるもんなら、てめえが食ってみろ!』って怒鳴った、っていうオチにしたの。それでまたネットが炎上したらしいけどね(笑)」