手の指を失い、足の指を移植した男性(画像は『Daily Star 2017年9月5日付「GRAPHIC: Dad has fingers replaced with toes after HORROR accident - but can peel veg now」(SWNS)』のスクリーンショット 画像を一部加工しています)

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一瞬の事故により右手の指を全て失ってしまった男性。しかしその後、自らの足の指を移植するという手術を受け、現在は新しい指でペンを握って文字を書いたり、野菜の皮も剥けるようになるほど使いこなせているという。『Mirror』『KentOnline』『Inside Edition』など複数のメディアが伝えた。

英ケント州ダートフォードに住むジェレミー・ペイトンさん(55歳)の人生が一変したのは、今から17年前のことだった。

妻(現在46歳)との間に1歳半の息子を抱え、5週間前にも双子を授かったばかりだったジェレミーさんは工場長としてまさに働き盛りであった。しかし電動芝刈り機並みの強力な回転ブレード(刃)を持つ産業用電力混合機に、右手を挟まれるという大事故に遭ってしまった。

一瞬にしてジェレミーさんの右手から5本の指が消えた。その時ジェレミーさんは自分の怪我がどれほど深刻なものかということに気付かず、職場の応急手当室でスタッフに「手の皮膚が剥がれた」と伝えている。そして自分の手を見てみると指が全てなくなっていたことに驚愕した。

同僚らはすぐに機械に絡まっていたジェレミーさんの指を取り外し、氷で冷やしたティータオルに包んだ。連絡を受けた救急隊員は手術により復元が可能と楽観的であったが、損傷は思いのほか酷いものであった。わずかな望みをかけて縫合した中指と薬指は2週間も経たないうちに壊死し、切除しなければならなくなってしまった。

ところがその後、ジェレミーさんは思わぬ手術法を耳にした。森林業の事故で親指を失ったある青年に実際に指を見せてもらうと、失った親指の場所には自らの足の指が移植されてあった。「物を掴むために親指は必要」と聞かされたジェレミーさんは、1年かけて数回に及ぶ移植手術を受けた。

現在のジェレミーさんの右手には、右足の第2趾、第3趾、左足の第1趾(母趾)が移植されている。この手術によってペンを握って文字を書くことや、野菜の皮むき、靴紐を結ぶなどといったことが再び可能になり、以前から趣味としていたガーデニングやDIY、ゴルフなども新しい右手を使って楽しめるようになったという。

ジェレミーさんは、当時を振り返り「手のかかる3人の子供を抱えていた時の事故だったこともあり、妻にとっては子供が4人もいたように感じたことでしょう。一生右手が使えなくなると落ち込んだ時もありましたが、この手術のおかげで心身ともに救われました」と話している。

画像は『Daily Star 2017年9月5日付「GRAPHIC: Dad has fingers replaced with toes after HORROR accident - but can peel veg now」(SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)