(写真=KRA)トリプルナイン

写真拡大

韓国競馬界において唯一の国際競走である第2回「コリアカップ」(国際G3・ダート1800m)が9月10日(16時35分発走)、ソウル競馬場にて開催される。

昨年の覇者、日本のクリソライト(牡7)が今年も参戦。鞍上は武豊で、自身初の韓国騎乗となる。日本勢からはもう一頭、エルムS(G3)をレコードで制したロンドンタウン(牡4)も出走。こちらは岩田康成が騎乗する。

クリソライトが10番、ロンドンタウンが11番と大外枠に入ったが、昨年同様のマッチレースが濃厚だろう。

日本馬2頭を除くと、外国馬は計4頭が出走する。地元・韓国の出走馬とともに見ていこう。

外国馬、韓国馬を紹介

まずは香港のCircuit Land(騸6)だ。25戦4勝と勝ち味に遅い成績ながら、クリソライトと同じ国際レーティング114で、出走馬トップだ。

韓国馬事会(KRA)の「コリアカップ(G1)外国出走馬の内訳」の備考欄では、Circuit Landが以下のように紹介されている。

「香港レーティング117で、香港の競走馬中14位」「主に後方からレースを進め、末脚で勝負する追い込み馬」「最近は芝のレースに出走しているが、過去ダート戦に3回出走して、1着2回、2着1回」「6月の出走から3カ月の空白があるが、韓国到着前まで調教をしており、実践感覚は維持されている」

クリソライトの紹介欄に「香港のCircuit Landと二強体制と展望される」とあるように、日本馬にとっては唯一のライバルといえるかもしれない。

フランスからは2頭が出走する。Nimr(騸4)とSkiperia(牝6)だ。

Nimrは14戦5勝、国際レーティング109となっており、「ここ5戦は1着1回、2着2回と安定した成績」「全14戦のうち2着以上が8回で、連対率は57%と良好」などと紹介されている。

Skiperiaは61戦10勝とレース経験は豊富だが、国際レーティング93と低い。KRAの資料でも強調材料が少ないからか「コリアカップに出場する唯一の牝馬で、61戦の貫禄が自慢」などと書かれている。ダートも初めてだそうだ。

外国勢の最後はアメリカから参戦するPapa Shot(騸5)だ。22戦7勝で「ここ5レースは複勝率100%」。しかし国際グレートレースの出走経験はなく、国際レーティングもついていない。

日本以外の外国馬で注目すべきは、やはり香港のCircuit Landくらいなのだろう。

韓国競馬の威信をかけたメンバー

地元・韓国からは5頭が出走する。詳しく見ていこう。

最も期待されているのは、昨年のコリアカップで3着に健闘したトリプルナイン(牡5、TRIPLE NINE)だ。

トリプルナインは2015、2016年の年度代表馬で、韓国を代表する最強馬といえる。22戦11勝、2着9回の安定した成績で、獲得賞金は24億ウォン(約2億4000万円)に上る。

今年はドバイに遠征しており、帰国後は7月9日の「釜山広域市長杯」(韓国G3、ダート1800m)で半馬身差の2着、8月13日の「オーナーズカップ」(韓国G3、ダート1600m)でも2着と安定している。韓国におけるレーティングは120、国際レーティングは105だ。

厩舎関係者は「ドバイ遠征後、トリプルナインはたくさん成長した。歩くときのペースも速くなった。現在、コンディションも良好。昨年に比べて、外国のメンバーが強くなるのは事実だが、それに備えて訓練も十分にした」と話している。
(関連記事:悲願の初勝利も!! 年度代表馬と三冠馬を送り込んだ韓国競馬の“ドバイ挑戦記”

チャンプライン(牡5、CHAMP LINE)も韓国勢のなかでは注目の一頭。

21戦11勝で、韓国レーティングは113。前走の釜山広域市長杯こそ10着と大敗したが、前々走まで5連勝していた。560kgを超える大型馬。本質的には2000m以上が得意なため1800mは苦手としており、それがコリアカップにどう影響するか。

2015年にデビュー7連勝で12月の「グランプリ」(韓国G1、ダート2300m)を制したボールドキングス(牡5、BOLD KINGS)は、近年の成績が振るわない。ここ6戦はいずれも掲示板外で、韓国レーティングも100と韓国勢で最も低い。今回も期待はできないかもしれない。

そうなると三番手はシャムロッカー(牡4、SHAMROCKER)か。20戦6勝だがデビュー戦を除けば4着以下のない堅実さを持っており、今年も3-1-1-0と好調だ。重賞経験はないが、韓国レーティングは114でチャンプラインよりも高い。安定した走りでどこまで食い込めるだろうか。

ダイナミックジルチュ(牡6、DYNAMIC JILJU)は、45戦8勝の豊富なレース経験が武器。韓国レーティングは103となっている。

韓国国内における前評判は、当然のことながら日本馬2頭に集まっている。

特に前年の覇者クリソライトは注目が高く、「クリソライト、外枠発走でも優勝するだろうか?」(『ニューシス』)、「トリプルナイン、前年覇者クリソライトを倒せるか?」(『スポーツ東亜』)などと、絶対的な優勝候補だ。

今年も日本馬の圧勝で終わるのか。韓国競馬界の一大イベントだけに、注目してみたい。

(文=呉 承鎬)