シンガポールのチャンギ海軍基地のドックに入った、衝突事故による穴が開いたままの駆逐艦「ジョン・S・マケイン」(2017年8月22日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】米政府監査院(GAO)は7日、日本など海外を拠点とする米軍艦が、軍の即応性などに影響を及ぼす数多くの問題に直面していると警鐘を鳴らした。米海軍では、死亡者を出す艦船の事故が相次いでいる。

 GAOの報告によると、乗組員は過労状態にある上に訓練不足で、重要なメンテナンスもスケジュール通りに完了していない状況が続いているという。

 またGAOは、特に問題が顕著なのは、米海軍第7艦隊が拠点とする日本の港を母港とする艦船だと指摘。南シナ海(South China Sea)や朝鮮半島(Korean Peninsula)沖で重要な任務に就いている艦船は、横須賀や佐世保を母港としている。

 GAOの幹部であるジョン・ペンドルトン(John Pendleton)氏は、「米海軍は長い間、(第7艦隊が)持続不能なペースで活動していると警告してきた。われわれの調査により、そうした問題が確認された形となった」と述べた。

 米海軍では先月、シンガポールへ向かっていた駆逐艦「ジョン・S・マケイン(USS John S. McCain)」がタンカーと衝突。船体側面に大きな穴が開き、乗組員10人が行方不明となり、5人が負傷した。

 6月にも、静岡県・伊豆半島沖の通航量が多い海域を航行していたイージス駆逐艦「フィッツジェラルド(USS Fitzgerald)」がフィリピン船籍の貨物船と衝突し、米艦側の乗組員7人が死亡する事故が発生。複数の将校らが処分を受けた。
【翻訳編集】AFPBB News