15-16イングランド・プレミアリーグ第22節、アストン・ビラ対レスター・シティの試合前、ゴールに置かれたプレミアリーグの公式球(2016年1月16日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】イングランド・プレミアリーグの各クラブは7日、夏の移籍市場に関する投票を行い、2018-19シーズンから開幕前に期限を締め切ることで合意した。

 各クラブの指揮官から移籍活動が試合の準備をする上で妨げになるとの訴えを受け、プレミアリーグでは来季からシーズン開幕直前の木曜日グリニッジ標準時(GMT)午後4時(日本時間では翌日の午前1時)以降は新加入の選手登録ができなくなることになった。

 8月31日まで移籍市場が開かれているそのほかの欧州主要リーグのクラブは、新たに設定された期限を過ぎてもプレミアリーグのチームから選手を獲得することができる。

 プレミアリーグは声明で、「プレミアリーグは本日規則改正に合意し、毎夏の移籍市場はシーズン開幕前の木曜日午後5時に終了することになる。これはプレミアリーグに限ったことであり、他のリーグや競技に関連するものではない」と述べた。

 欧州の主要リーグは現在スペイン1部リーグをはじめ、イタリア・セリエA、ドイツ・ブンデスリーガ1部、フランス・リーグ1などがイングランドと足並みをそろえるかどうかの決断に迫られている。

 ユベントス(Juventus)の最高経営責任者(CEO)を務めるジュゼッペ・マロッタ(Giuseppe Marotta)氏は、イタリアではセリエAの20クラブが「移籍市場の締め切りを7月31日に設定する」ことで意見が一致していることを明かした。また最近では、「移籍市場は疲れ果てる。サーカスになってしまう」とこぼしていた。

 フランス・プロサッカーリーグ連盟(LFP)もプレミアリーグの動きについて支持を表明する意向を示しており、AFPの取材に対して、「原則として、LFPは選手権が開始される前に期限を前倒しすることに賛成だ」と述べた。

 一方、ドイツサッカーリーグ機構(DFL)の広報担当者は、ブンデスリーガのトップクラブでは明確な意見の一致はみられていないとして、「移籍市場の問題については、プレミアリーグの決断にかかわらず、DFLのブンデスリーガ1部及び2部の代表者による本日の総会でも議題に上った。その結果、クラブ間で明確な意見が何もないことが明らかになった」と語った。

 クラブ代表の会合後に発表された今回のプレミアリーグの決定は、全会一致ではなかったとみられている。

 アーセナル(Arsenal)で指揮を執るアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、今回の発表前に合意内容への支持を表明しており、定例会見に集まった報道陣に対し、「試合中のみならず試合前でも、選手たちでさえも気持ちは上の空だ」と口を開いた。

「彼らは残るのか? 出ていくのか? 獲得を求める人間から、試合のある午後にオファーをされたのか? これでは仕事にならないし落ち着かない」

「そういう問題は開幕前に片づけて、ロッカールームにいる選手たちを宙ぶらりんにしておくのを終わらせることに、リーグの指揮官全員が賛成するだろう」

 イングランド・フットボールリーグ(2部、3部、4部)については、今回の動きに影響を受けることはない。

 今季のプレミアリーグでは、シーズン開幕から3週間後に移籍市場が締め切られ、新たな選手の獲得に史上最高の総額14億ポンド(約1993億円)が投入された。
【翻訳編集】AFPBB News