『ダイエット中でも安心! 糖質オフのアレンジ自在スイーツレシピ』(山崎志保/芸文社)

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 糖質を減らしたことによる食べづらさを、脂質を多くすることで成り立たせる従来の糖質制限ダイエット。きちんとした知識の上で行えば、もちろんこれはこれで立派なダイエット法として成立する。しかしプロの助言なく実行すると、思わぬところで糖質×脂質というダイエット中に最も避けたい組み合わせを多く摂取してしまう。結果「なかなか成果が出ない」「逆に太った」と苦悩し、諦めてしまうケースもある。

 そんな人に試してほしいのが、糖質の代わりにタンパク質を摂るダイエット法。『ダイエット中でも安心! 糖質オフのアレンジ自在スイーツレシピ』(山崎志保/芸文社)では、このやり方を1から分かりやすく解説している。本書で推奨しているのは、なんとプロテインパウダーを使ったスイーツでタンパク質を摂取するという方法。プロテインパウダーは、今様々な種類が売られており、薬局やスーパー、ネットショップなどで簡単に手に入る。そのまま飲めるよう、企業のプロが美味しく作ってくれているため、スイーツ作りにもってこい、というわけだ。日本で市販されているプロテインパウダーは、主に3種類。動物性のホエイ、植物性のソイ、ミックスがあり、用途に応じて使い分けると効果的だそうだ。

 また、この本に出てくるレシピは、麹から作った甘酒を甘味料に使うなど使われる材料すべてが配慮されている。だが、実際に美味しくなければ続かないし、難しすぎてもめんどくさい。そこで、実際に作ってみた。

■「グルテンフリー プロテinグラノーラ」(P.25)

 まずは、基本となるグラノーラ作り。ホエイは筋肉増強、ソイは腹持ちがよくダイエット向きだと書かれていたので、今回はソイプロテインを使用した。大豆でできた肉、きなこ、ソイプロテイン、くるみ、ひまわりの種、塩をビニール袋に入れ、よく振って混ぜる。そこに白胡麻油、甘酒を加えて馴染ませ、100度に予熱したオーブンで20〜30分焼き、刻んだプルーンを混ぜ合わせれば完成。

 最初はしっとりしているが、冷ますとちゃんと固まってくる。大豆の味が濃く、プルーンや甘酒の甘さで、噛めば噛むほど素材の味が口の中に広がる。市販のものより油分が少ないそうで、これを応用レシピに使用することで、添加物を避けるだけでなく、カロリーカットにも繋がる。

■「グルテンフリー プロテinグラノーラバー」(P.30〜P.31)

 上記の「グルテンフリー プロテinグラノーラ」を使って作るグラノーラバー。ビニール袋にプロテインパウダー(ソイ、ホエイどちらでも可)、グラノーラ、アーモンド、塩、オオバコの粉末、ラカントS(顆粒)を入れて混ぜ、白胡麻、エゴマ油、ココナッツオイル等の油と甘酒を加えて馴染ませる。あとは平らにして冷やし固め、カットすれば完成。筆者は、プロテインはココア味、バナナ味のソイ、油はココナッツオイルを使用した。

 食べてみると、ザクザクとした食感で食べ応えがあり、少量でもかなりの満腹感を得られる。ココア味とバナナ味をミックスしたことでチョコバナナ味になり、美味しく仕上がっていた。プロテインの味を変えるといろんなバージョンが作れるので、アレンジも自在だ。

■「プロテinレアチーズケーキ」(P.38)

 最後は、「プロテinレアチーズケーキ」。耐熱ボウルにヨーグルトを入れてレンジで加熱し、熱いうちにゼラチン(顆粒)を加えてよく溶かす。そこにクリームチーズとプロテインパウダー(ホエイ)を加えてよく混ぜ、ラカントSで甘さを調節して冷蔵庫で冷やし固めれば完成。プロテインはストロベリー味を使用した。

 少量のクリームチーズで、ねっとりしっかりとした濃さがあり、それでいてさっぱりした後味。プロテインの粉っぽさもなく、作り方も簡単なので、デザートとして定番にしたい。いろいろな味のプロテインで試してみたい一品だ。

 こういった糖質オフのスイーツは、作り方が難しく手間がかかるイメージがあったが、どれも失敗の少なそうな、初心者にも優しい手軽さ。材料が少々入手しづらいという難点もあるが、ネットショップを活用すれば確実に入手できるので、近くに売っていない場合はネットショップで買うことをオススメする。

 この『ダイエット中でも安心! 糖質オフのアレンジ自在スイーツレシピ』には、他にも様々なプロテインレシピ、その他の糖質オフレシピが掲載されており、新しい発見がたくさんある。本書を活用して、楽しみながら効率よくタンパク質を摂りつつダイエットに挑みたい。

調理・文=月乃雫