『逃げ恥』(TBS)では平匡さんの会社のヤバい先輩役も記憶に新しい、古田新太さん。現在放送中の窪田正孝さん主演のドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)では、物語のキーとなる謎の男を怪演。11月には、カルトロック・ミュージカルの金字塔『ロッキー・ホラー・ショー』での主演が決定。5年ぶり、新演出で復活することで話題のこの舞台ほか、ドラマやラジオなど幅広く活躍し、今、もっとも魅力的な役者のひとりとしてアラサー&アラフォーに人気の古田さんに、賢女たちの恋愛の悩みをぶつけてみました。

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アラサー、アラフォーの女性の魅力は「自立」

ーー古田さんのことを大好き、という独身アラサー&アラフォーはとても多いのですが、古田さんにとって、その世代の女性というのは、どういう印象ですか。

「魅力的だよね。おいらは50歳だけど、話をしていて楽しいし。働く女性って、30代、40代になると、仕事も充実してるんだろうし、責任ある立場にもなって、視野が広くなるでしょ。自分の意見がちゃんとあるから、“会話になる”っていうのかな。いいよね。すごく」

ーー自分の意見を言いつつ会話する……。そのあたりがすごく難しいんですけど、コツみたいなものはあるんでしょうか。

「男ってさ、バスっと否定されるとイヤになるんだよね。だからといって、ただ、“うん、うん、そうなのー、すごーい”って言われても、こいつバカかと思っちゃう(笑)。まぁ、それがかわいいって思う男もいるんだけども。なんだろうね、まず、人の話は最後まで聞く。途中で遮って口を挟まない」

ーーああ(笑)。よくやっちゃいます。

「(笑)その上で、“うん、わかる。たださ、こういう意見もあるんじゃない?”とか、“私はこう思うんだよね”って言ってもらえると、こっちも素直に、“ああ、そっかー、そうだよねー”ってなる。そうすると、話も弾むし、一緒にいて楽しいなぁって思うじゃない」

結婚できないと愚痴る女性……「なんでだろうね。おいらはすっごく好きだけどね」

ーー結婚したいのにできない、といった悩みを古田さんにする方はいますか?

「いるよー、いるいる、すごくいる(笑)。そういうときは、“なんでだろうね、おいらはすっごく好きだけどね”って言っちゃう(笑)。ここをこうしたら? とかいうアドバイスはしないなぁ。わかんないし。“〇〇さんが気になるの”とか、“〇〇さんが好きなのよー”って、その子から具体的な名前が出てきたときは、そいつのことを知ってたら、“紹介しようか?”とか“一緒に飲みいく?”くらいは言うけど……。だって、結婚されちゃったら、おいらとは遊んでくれなくなっちゃうでしょ(笑)」

ーーでも、古田さんが結婚してくれるわけじゃないんですよね。

「うん、そうだね。おいらはもう結婚してるから。まぁ、日本が重婚制度を採用してくれたら。世の中の男と女の事情は、ほとんど丸く収まると思うんだけどね(笑)。仲良くしてる子に、付き合ってくれ、結婚してくれって言われちゃったら、それは無理だよね、じゃあ、もう会わない方がいいんじゃないってなっちゃう、かなぁ。

でも、そんなに結婚、結婚って焦らなくてもいいんじゃないかなぁ、30代なんて、とくに。仕事と人生をとことん楽しむ時期だと思う。せっかくいい時代なのに、悩んで時間を使ってたらもったいない。そういう女性たちにこそ、『ロッキー・ホラー・ショー』に来てもらって、一緒に、はちゃめちゃに騒いで発散してほしい。いろいろ、どうなってるんだろう、とか、どうすればいいんだろうって、難しく考えたりしないで、ただただ、あーおもしろかった!っていうだけの時間をたくさん持って欲しいって思うよ」

「舞台観て『あー、おもしろかった―』って思える時間があればいいと思うよ」

私たちがしたいのは、「結婚」?それとも「恋愛」?

ーー婚活に熱中しているのに、ちっとも好転しなくて、疲れきっちゃう女性って本当に多いんです。

「本当に結婚したいなら、つまり、制度としての結婚ね、それをしたいなら、お見合いでいいと思うんだよ。お互いの条件と条件をすり合わせるっていうのは、すごくいいシステムだと思うしね。でもさ、恋愛したいっていうのと結婚したいっていうのが、ごっちゃになっちゃってる子が多いんじゃないかな。

恋愛がしたいなら、好きな人ができるまで、結婚のことは考えなくてもいいんじゃないかって思うよね。好きな人ができたら、考えればいいんじゃない? もちろん、人と会わないと好きにもなれないから、いろんな人とあったほうがいいとは思うけど…。

なんかさ、SNSもそうだけど、話が合いそうな人だけとしか話したくないとか、趣味が同じ人とだけで小さくまとまりたいとかいう考えは、自分の世界を狭めちゃう行為だと思うんだよね。もっとオープンになって、受け止めていったほうが楽しくなるんじゃないかな。知らない人とでも、会話ができるようになると、モテると思うなぁ」

古田新太さん流の会話のテクは?

ーー古田さんはどうやって会話を広げてるんですか?

「聞くね。たとえばさ、おいらは街とか飲み屋でよく声をかけられるんだけど、“あのドラマ見ましたー”とか“ファンなんですー”とか。そこで、“あ、ありがとうー”“これからも応援してねー”って言ったら、そこで話が終わっちゃうでしょ(笑)。

でもさ、“見てくれたんだー、どうだったー? おいらはちょっとイマイチだったんだよねー”って、聞くと、“いやー、そんなことないっすよー、〇〇がよかったですー”ってなる。そしたら、“どのへんがよかったー?”ってまた聞く。こっちからグイグイ話していかなきゃって気負わなくても、聞けば、相手からどんどん話は出てくるからさ。

この人とは話したくないですっていうブロックは、とっぱらったほうがいいよね」

ーーまずはそこから。

「うん」

「セカンド女子から抜け出せない」。そんなアラサーへの古田新太さんからのアドバイスは? その2へ続きます。

「30代、40代の女性は魅力的ですよ。きちんと生きてきた人ならね。おいらは好きだな」

<プロフィール>
古田新太……1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。大阪芸術大学在学中、劇団☆新感線公演に参加。以後、劇団員となり、観客動員数を増やし続ける。その後、多くのレギュラー番組や雑誌の連載を持ち、若者のオピニオン・リーダー的存在に。『あまちゃん』(NHK)、『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS)や、現在放送中の『下北沢ダイ・ハード』(テレビ東京)、『僕たちがやりました』(関西テレビ)、10月から始まる『民衆の敵〜世の中おかしくないですか!?〜』(フジ)など、人気ドラマにも数多く出演。テレビ、ラジオ、舞台と活躍中。

『ロッキー・ホラー・ショー』古田さんはフランクフルター博士を演じる。

☆古田新太さん主演の舞台『ロッキー・ホラー・ショー』は11月7日から12日まで東京・Zeppブルーシアター六本木、16日から12月3日まで東京・サンシャイン劇場にて上演。その後、福岡・宮城・長野・大阪を巡演する。東京公演のチケットは9月9日からPARCO STAGE スマホアプリ「パルステ!」ほかにて発売。

撮影/小倉雄一郎 インタビュー/簗場久美子