ブルボンヌ●女装パフォーマー、エッセイスト。新宿2丁目で「Campy! bar」をプロデュース。「オンナnoミカタ」(NHK第1ラジオ)メインパーソナリティー、「100分de名著」(NHK Eテレ)などに出演。

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ブルボンヌさん(女装パフォーマー)、光浦靖子さん(タレント)、筒井義信さん(日本生命 代表取締役社長)が、交代でお悩みに回答する本連載。仕事や私生活でモヤモヤしていることを一緒に解決してくれます。今回の回答者はブルボンヌさんです。

【今回のご相談】
夜型の私が気に入らない上司。「もう若くないんだし、朝型にしろよ」「夜型は太りやすいし肌も荒れるぞ」と嫌みを言ってきます。でも会社はフレックス勤務OK。私は夜のほうが断然やる気が出るし、いいアイデアも出ます。取引先にも深夜に考えた企画のほうが好評です。人の健康に口出しする前に、自分がタバコをやめろ! と言いたい……。[39歳・広告・まどか]

■上司をもちあげつつ、「夜型」は遺伝なんだとあきらめてもらいましょ

私も完全に夜型だから、あなたの言いたいことはよくわかる。原稿を書くのもたいてい夜だし、テレビも夜の収録のほうが、のびのびと発言できることが多いからね。

実は大学とか医療センターの調査で、人は夜型と朝型にはっきり分類できることが証明されてるの。しかも、それは生活習慣によるものではなく、遺伝子レベルで決まってることなんだって。

人は太古の昔、夜に襲ってくる獣から身を守らなきゃならなかったから、火を絶やさないよう起きている見張り番が絶対に必要だった。その見張り番の、夜に強い血筋が次世代へとうけつがれて、今も存在してるってことね。

オバマ前大統領は「自分は夜型だ」と公言してるし、クリエーティブな業界で活躍してる人も、夜型がとっても多いらしいの。「IQの高い子どもは、大人になると夜型人間になる傾向が強い」というデータも、海外の大学が発表してたわ。

あなたは夜のほうが明らかに仕事のパフォーマンスが上がると自覚していて、実際、その成果が取引先にも認められている。それなら、今までどおり深夜にバリバリ働けばいい。夜型人間として、とても理にかなった行動よ。それに、広告みたいにクリエーティビティーが問われる業種では、夜型人間の力が必要だと思うのよね。

上司の言うことを聞いて、あなたが朝型に無理やり合わせて、夜に能力を発揮できなくなったら、会社にとってもマイナスじゃない。

ただ、それを上司にそのまま訴えるのは得策じゃないかもね。プライドの高いおじさんって、部下の女に論破されると逆恨みするから(笑)。

まず、「人は朝型であるべき」という上司の思い込みをやんわりと崩していきましょ。

■「実はオバマさん、夜型なんですって」

上司が嫌みを言ってきたら、「実はオバマさん、夜型なんですって」と切り出してみる。そして、「朝型か夜型かは遺伝子で決まっていて、夜のほうがいきいき働ける人もいるんです」「私の場合、夜働くほうが会社への貢献度が高くなるはずですよ」と、穏やかに説得していくの。

その一方で、朝型の上司をフォローするのも忘れずに。「私、○○さんみたいな朝型の人にあこがれるんですけど、生まれつき夜型だから、どうにもならないみたいで……」とさも残念そうに言っておく(笑)。

そう言われれば、相手も悪い気はしないし、むしろ「気の毒なやつだ」ってあきらめてくれるわよ。

(女装パフォーマー/エッセイスト ブルボンヌ 構成=中津川詔子 撮影=加藤梢)